突然の「強い目の痛み・吐き気・頭痛」放っておくと失明も…

「多焦点眼内レンズ」は白内障手術の際に、濁った水晶体の代わりに目の中に入れる人工の眼内レンズの一つです。鈴木眼科グループの鈴木高佳氏が、多焦点眼内レンズのメリットについて解説していきます。

【期間限定/参加特典付】
医師だけしか買えない「不動産投資物件」ご紹介WEBセミナー 

失明の恐れもある「急性緑内障発作」対策は…

眼球は、眼圧(がんあつ)(目の中の圧力、目の硬さ)によって球形を維持しています。その眼圧は房水(ぼうすい)(目の中を流れる水分、体液)が毛様体でつくられる量と、前房(ぜんぼう)(角膜と虹彩の根元〈根部〉に挟まれた空間)から外へ流れ出る量が同じとき一定の正常値に保たれるのですが、前房が浅く、隅角が狭い人の場合、なんらかのきっかけでさらに狭くなると、房水をうまく排出できない状態になります。

 

このとき急激に眼圧が高まって正常値の2~3倍、場合によってはそれ以上になり、視神経が急激に傷害されてしまうのが急性の閉塞隅角緑内障、すなわち急性緑内障発作です。

 

このように隅角をさらに狭くしてしまうきっかけの一つには、実は白内障の進行も挙げられます。

 

白内障が進んでくると、水晶体は濁って硬くなるのみならず、厚みを増してふくらんで前方にせり出してきます。年齢に伴って、体積も重量もどんどん増えていくのです。そして、ふくらんで厚みの増した水晶体は虹彩の根元を後ろから圧迫し、隅角を狭くして房水が外へ抜けるのを妨げてしまうのです。

 

急性緑内障発作が起きると、強い目の痛みや頭痛、吐き気などが生じます。さらに怖いのは、時間が経過するほど失明の恐れが高くなることです。治療には緊急の措置が必要です。

 

その際、急性発作を解除するために緊急の白内障手術が行われます(以前は、レーザー治療が推奨されていましたが、このレーザーは合併症が多く、現在は緊急の白内障手術が選択されることが増えました)。水晶体を除去して薄い眼内レンズに交換すれば、前房が深くなり、隅角が広くなって房水の流れ道を確保できるからです。

 

 

ただし、このように不安定で危険な状態の患者さんに対して行う白内障手術は、当然のことながら、平常時の白内障手術のように万全の準備を整えるだけの時間的猶予がありません。

 

眼圧が高い時間が長ければ長いほど、手術で眼圧が下がったとしても、失われた視野の回復は不可能になってしまいます。また、手術中や術後に合併症が起こるリスクも、計画的に十分な準備をして行う通常の白内障手術と比べて、けた違いに高くなります。

 

\\2/10開催//
令和4年度税制改正を徹底解説!「日本一富裕層に詳しい税理士」が教える
経営者・企業オーナーのための「節税対策」2022 

鈴木眼科グループ代表

神奈川県逗子市出身。栄光学園中学校・高等学校卒、1994年日本医科大学卒。日本医科大学付属第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院眼科に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術をはじめ眼科一般の経験を積む。

2002年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わる。また同年、日本国内での多焦点眼内レンズの厚生労働省治験を行った、東京歯科大学水道橋病院眼科のビッセン宮島弘子教授の助手として同眼科に勤務し、2006年3月まで、手術、診療、臨床研究に従事。同大学ではほかに、レーシックをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。

2006年国際親善総合病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者の診断と治療を担当。

2010年4月、神奈川県横浜市のJR戸塚駅前に戸塚駅前鈴木眼科を開院。現在は同クリニックの理事長を務めるほか、同クリニックをはじめ県下に計4カ所のクリニックから成る鈴木眼科グループの代表を務める。

著者紹介

連載メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

鈴木 高佳

幻冬舎MC

鈴木眼科グループ代表の鈴木高佳氏が老眼・近視・乱視・白内障の悩みを老眼鏡なしで解決する多焦点眼内レンズについて解説します。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧