課税所得金額が「900万円以上」なら考えたい「節税」のキホン…研修医のための金融リテラシー

先輩医師の「いくら稼いでも半分は税金に取られる」という嘆きをよく聞くせいか、節税のために資産運用を始める研修医が増えています。しかし想定以上に赤字額が膨らみ、確定申告のときに「こんなはずでは…」と慌てる人が少なくありません。そもそも、ある程度の年収になるまでは節税の使用がないのです。とはいえ、医師であれば「節税を考えるべき年収」に至るのもあっという間。ここではいずれ使いたい節税・資産運用の入り口として、手軽で低額な制度について見ていきましょう。

【期間限定オンライン開催/LIVE配信】
時間もお金も、自由に手に入れる!
「医師だけ」のための投資セミナー ~不動産投資~
詳細はコチラ >>

研修医のうちに知っておきたい3つの節税方法

節税のために資産運用を始める研修医の方がいますが、節税を考えるのは年収から各控除を差し引いた課税所得金額が900万円を超えてからでいいと思います。なぜなら900万円未満の場合の税率(所得税+住民税)は33%で、このくらいの税率では、まだ節税のやりようはあまりないからです。

 

しかしそうはいっても研修医の皆さんの多くは、いずれ年収1000万円を軽く上回るはずです。例えば年収600万円と1200万円のモデルケース(40歳男性、妻は専業主婦、高校生の子ども1人)を比較すると、税金と社会保険料の合計額は後者のほうが242万5000円も多くなります(図表1)。

 

[図表1]近年の税制─税率 年収1,200万円世帯と600万円世帯の比較(単位:円)

 

ですから研修医のうちに節税というものを学んでおいて損はないでしょう。そこでお勧めするのが「iDeCo(イデコ)」「NISA(ニーサ)」「ふるさと納税」です。

 

【医師限定】資産形成にお悩みの先生方に、
セカンドオピニオンをご提供。

プレミアム個別カウンセリングこちら

共通点は「手軽に節税できる」「経済的にも低負担」

iDeCoは任意で加入する年金制度です。自分で設定した掛け金(年間上限額14万4000円~81万6000円)を積み立てて、あらかじめ用意された投資信託などを運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ることができます。その掛け金は所得控除となり、運用益は非課税になるので節税効果もあります。ただし、60歳になるまで原則的に換金はできません。

 

NISAは年間120万円までの投資ならば、5年間運用益が非課税になるという制度です。こちらはいつでも換金可能です。

 

両者のおもな違いは、所得控除できるかどうか、年間の投資上限額、運用できる期間、途中換金可能かどうか、などです。老後資金を得たいならiDeCo、積極的に資産を増やしたいならNISAを選択すればいいでしょう。

 

ふるさと納税は、全国の応援したい自治体に寄付をする制度です。寄付金の2000円を超える部分は、所得税還付と住民税控除の対象(上限額あり)となり、さらに金額に応じて自治体から特産品がもらえます。寄付金に対してかなり豪華と思える特産品もあるので非常に人気の制度となっています。

 

この3つの制度に共通するのは、手軽に節税効果が得られ、比較的低額で利用できるので経済的な負担が低いことです。節税や資産運用の入り口として最適ではないでしょうか。

 

【期間限定オンライン開催/LIVE配信】
時間もお金も、自由に手に入れる!
「医師だけ」のための投資セミナー ~不動産投資~
詳細はコチラ >>

押さえるべき「相続の知識」はたったの3つ

また、節税と同時に相続に関してもある程度知っておくべきです。「自分も親もまだまだ若い」と思っていても、万一はいつ訪れるか分かりません。できれば親の気持ちを尊重するために、親と一緒に勉強したほうがいいでしょう。

 

勉強といっても一から十まで知る必要はありません。最低限として「相続税の計算方法」「暦年課税」「相続時精算課税」「資産の評価方法」だけ知っておけば、事前にしておくべきことがある程度分かるはずです。図表2をご覧ください。

 

[図表2]相続税の計算方法

 

暦年課税とは、年間110万円までは贈与を受けても贈与税が課されないという制度です。例えば相続人が3人いて10年間110万円ずつ贈与すれば合計3300万円が非課税になります。

 

相続時精算課税とは、60歳以上の父母または祖父母から20歳以上の子または孫への贈与が2500万円まで非課税になる制度です。相続時にその贈与を相続財産に加算して相続税を算出しますが、その結果、課税対象額に達しない場合は、贈与税がかかることはありません。ただし、暦年課税との併用はできないので事前に選択する必要があります。

 

相続時精算課税を利用する節税方法として不動産投資があります。不動産に対する相続税の評価額は、購入価格よりもかなり低くなります。条件によっては5割減といったこともあり得ます。

 

例えば値下がりしにくいと思われる3000万円の物件を購入して相続時精算課税を利用して贈与したとします。贈与税の評価額が1500万円であれば贈与税はかかりません。その後相続が発生したら、そのときに不動産の価値が値上がりしていても贈与時点の評価額1500万円が相続財産としての評価になります。

 

ですから、不動産を買って相続時精算課税を利用して贈与しておけば、大きな節税効果が得られます。さらにその物件を賃貸に出せば、賃貸収入を得ることもできます。

 

相続税を勉強するために本を読む人がいますが、あまりお勧めはできません。そのような本は、一般的に必要ないことも書いてあるので非常に分かりにくいのです。実際に相続が発生した際は税理士に相談すればいいので、予備知識はマンガなど分かりやすいもので収集しておけばいいと思います。

 

<まとめ>

●課税所得が900万円を超えたら節税を考える

●節税の第一歩はiDeCo」「NISA」「ふるさと納税から

●相続税の基本も知っておこう

 

 

曾我 隆二

SKIP税理士法人 代表社員

 

 

【医師限定】資産形成にお悩みの先生方に、
セカンドオピニオンをご提供。

プレミアム個別カウンセリングこちら

株式会社トライブホールディングス 代表取締役社長

1979年生まれ。東京の不動産投資会社にて、土地売買からアパート、マンション、ビル建設までを幅広く手掛ける。自らが考える不動産価値と収益を最大化する不動産物件を実現するため、2010年に㈱トライブを共同で設立。翌2011年、同社代表取締役就任。これからの高齢化社会では、不動産と医療は密接に連携すべきという持論の下、高収益と高付加価値を同時に実現する独自の不動産物件を多数手掛ける。自ら沖縄の医療法人にも助力し、倒産しかけた医療施設の再建に乗り出し、再生させた。また、新たな医療法人の立ち上げにも参画し、地域医療の活性化に努めている。著書に『なぜ医者は不動産投資に向いているのか?』『資産10億円を実現する 医師のための収益物件活用術』(いずれも幻冬舎)がある。

↓大山一也氏と直接話せる!カウンセリング開催中↓



★最新セミナーはコチラ★
資産家ドクターになる「不動産投資」講座 セミナー詳細を見る>>


株式会社トライブホールディングス:http://trivehd.co.jp/


【最新書籍】無料プレゼント:https://trivehd.co.jp/lp/r/book07/

著者紹介

SKIP税理士法人 代表社員 公認会計士

大学卒業後、野村證券株式会社(3年間)、株式会社リクルート(4年半)を経て、公認会計士の世界へ。

中央クーパース・アンド・ライブランド・アドバイザーズ株式会社(中央監査法人グループ)勤務を経て、2003年6月公認会計士曾我事務所として独立開業。

2012年1月SKIP税理士法人に組織変更し、代表社員に就任。2019年4月SKIP監査法人を設立し代表社員に就任。

著者紹介

連載研修医のための金融リテラシー講座

※本連載は、大山一也氏の著書『研修医のための金融リテラシー講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

知らないあなたは将来損をする! 研修医のための金融リテラシー講座

知らないあなたは将来損をする! 研修医のための金融リテラシー講座

大山 一也

幻冬舎メディアコンサルティング

「医師になったらお金の心配はいらない」なんてウソ! 「医師になれば一生安泰」。世の中のほとんどの人がそう思っているはずですが、現実はブラックな職場環境や激務などによって毎日つらい思いをし、安泰と感じている研修…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧