これからの時代、年収を上げるにはどうすればよいのでしょうか? 実は、給与は等級や職位によっておおよそ決まっています。この「年収基準」を知ることこそ昇進・昇給の近道です。今回公開するのは、新卒より一歩先の「自己完遂クラス」、チームの支援や後輩指導が求められる「チーフクラス」。それぞれの「年収基準」を公開するとともに、その年収ごとに求められる評価基準=コンピテンシー(成果につながる行動)まで具体的に解説します。※本連載は、西尾太氏の著書『アフターコロナの年収基準』(アルファポリス)より一部を抜粋・再編集したものです。

「年収350万円以上」へ至る8つのポイント

<自己完遂クラスのコンピテンシー>

01:創造的態度(意欲)

広く興味を持ち好奇心を持って物事をとらえる。他者が出した発想やアイデア・新しい取り組みに対して、前向きに、積極的に受け入れ、発展させようとする。

 

02:目標達成(個人)

自らの目標を達成する。達成にこだわり、あきらめず、最後の最後まで可能性を追求し可能な手段を尽くす。何事も実行を重視し、投げ出したりせず、目標を追い続ける。目標達成にこだわりエネルギーを絶やさない。

 

03:情報収集

必要な情報を多方面から入手する。いろいろな人の意見を聞き、多くの情報ソースからの情報を集め、客観的に事実を捉える。

 

04:チームワーク

チームメンバーと協調し、他者に積極的に献身的に協力する。チームの方針に沿った行動を行い、また自分が得た情報を適切にチームと共有する。

 

05:伝達力

自分が伝えたいことを、要点をまとめて、わかりやすく伝える。口頭でも文書でも、しっかりと簡潔に伝え、相手を混乱させない。報連相(報告・連絡・相談)を適切に行うことができる。

 

06:カスタマー

顧客(価値を提供する相手)のニーズを理解し、常に顧客満足を得られるものを提供しようとする。フォローを適切に行い、満足度を向上させる。

 

07:主体的な行動

自分で考え率先して行動し、チームの動きをつくる。チャンスがあればためらわずにやってみる。

 

08:継続力

困難があったときでも、負けずに仕事に取り組み続ける。単調なことでもコツコツと努力を継続する。

3人程度のチームリーダー、「チーフ」クラスの年収額

<チーフクラス>

年収基準=360万~(成果による加算=70万)

 

■求められる仕事のレベル

3人程度のチームのリーダーになることです。結果がわかっている仕事であっても、手順をつくる、よりよくする、新人に教える、そしてよりよい結果を導くための提案をし、成果に結びつけることが求められます。周囲をリードしながら、自らの考えを適切に伝えることも必要とされます。

 

■身につけておきたいビジネスの基本知識・スキル

効果的なコミュニケーション・図解化スキル・企画提案スキル、チームのPDCA(計画⇒実行⇒評価⇒改善)の設定とマネジメント力。

 

■年収アップのポイント

手順そのものを見直し、より効果的な結果を導く。新たな取り組みについても提案を行い、より高い成果を出すことが求められます。

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人事の超プロが本音で明かすアフターコロナの年収基準

人事の超プロが本音で明かすアフターコロナの年収基準

西尾 太

アルファポリス

自分の価値を正しく知り「年収アップ」の道を切り拓け! 働き方が大きく変わる中で、「評価」の基準もまた大きく変わろうとしている。「頑張っている」はもはや無意味。「成果」こそが揺るぎない価値となる。 これからの…

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