日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、焦点をあてるのは「警察官の給料」。命を懸けて市民を守る彼らは、どれほどの対価をもらっているのでしょうか。

キャリアとノンキャリア…どう違う?

街の平和を守る警察官。毎日ニュースで目にしない日はなく、また映画やドラマで題材になることも多いので、私たちにとって最も身近な職業のひとつといえるでしょう。

 

そこで気になるのが、役職。警部補とか、巡査とか、警察官の役職を耳にする機会も多いですし、キャリアとノンキャリアの対立なども、物語でよく出てくる設定です。

 

キャリアは国家公務員総合職試験を合格した人。国家公務員一般職試験を合格した人は準キャリアと呼ばれます。そして地方公務員試験を合格した人はノンキャリアと呼ばれています。キャリアは国家公務員、ノンキャリアは地方公務員です。

 

階級に関しては法律で定められており、警察法第62条で「警察官(長官を除く。)の階級は、警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長及び巡査とする。」と記されています。

 

交番勤務等にあたるの「巡査」。警察学校を卒業したら、数年間の交番勤務を行いますので、市民に最も知られた階級といえるでしょう。

 

階級として正式なものではありませんが、実務上の役職としてあるのが、巡査の指導的役割を担う「巡査長」。国家公安委員会規則によると、「大学卒業後2年、または専門学校卒業後4年勤務し指導力を有するもの、または巡査部長昇任試験に合格したもの、勤務成績が良く実務経験も豊富なもの」から選考するとされています。

 

「巡査部長」は、各警察署の主任や、交番・駐在所の主任として職務にあたります。巡査から巡査部長までが、現場の第一線で働く存在だといえます。

 

警察署で現場責任者としての役割を担う、係長にあたる役職が「警部補」、課長代理にあたるのが「警部」です。逮捕状の請求が可能になるのは、警部から上の階級からとなります。またノンキャリアの場合、警部補としての実務経験が4年以上あれば昇任試験の受験資格が得られ、キャリアの場合、交番実務を経て試験なしで警部に昇任します。

 

警察署の署長などにあたるのが「警視」で、警察本部では管理官などの業務にあたります。ノンキャリアの場合、警視になるには警部として6年以上の実務経験が必要です。警察本部の部長や大規模警察署の所長を務めるのが「警視正」。警視正に昇格すると、地方公務員であった場合でも国家公務員の扱いになります。

 

警察本部の部長などは「警視長」。ノンキャリアの場合の最高位となります。警察庁で次長や局長などを、警視庁で副総監などを務めるのが「警視監」。そして警察のトップとなるのが「警視総監」。用意されている椅子は1つだけです。国家公安委員会が都公安委員会の同意を得たうえで内閣総理大臣からの承認をもらい、任命します。

 

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