新型コロナウイルス感染の収束が見えないなか、先進国を中心に株式市場は活況を満ちています。実体経済との乖離も指摘され、警報を鳴らす専門家も多いなか、注目されているのがフィリピン株式です。その理由を、現地で日々フィリピン経済を調査している一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクター、家村均氏が解説します。

将来性高いフィリピン株式…投資戦略は?

 

それでは、このように長期的な経済成長ポテンシャルの高いフィリピン株式への投資は、どのような戦略が良いのかということに付いて記載します。

 

基本的には、国の成長の波に乗っかっていくというシンプルな長期投資が良いのではないでしょうか。

 

国の経済成長を取り込んでいく基幹産業でポートフォリオを組んで、長期保有し配当金を再投資していくという極めてわかりやすくどなたにでもできる手法です。

 

ポートフォリオについては、フィリピン総合指数(PSEi)採用の30銘柄全てに投資するとか10大財閥に全て投資するとかいう方法です。ちなみに10大財閥はインデックス30銘柄の中に含まれますので、インデックス30銘柄に投資すれば10大財閥を買っていることになります。前述しましたように、フィリピン株式市場は、各銘柄の最低購入価格が(日本円で見た時に)低いため、30銘柄全部を最低単位で買っても、30万円程度にしかならないので、簡単に実践できます。

 

上記に加えて、最低単位で主要銘柄を毎月買っていく、いわゆるドルコスト平均法によりリスク分散を図るという方法も有効です。

 

また、キャピタルゲインだけではなく、フィリピン株式市場には高配当の有力銘柄もたくさんあり、配当利回りが10%前後の銘柄もあります。こういった高配当銘柄や高配当の優先株、社債、国債などのポートフォリオに組み込むことによって長期安定的な運用ができるのではないでしょうか。

 

信託口座を活用して資金運用をプロのファンドマネージャーに一任することもできます。株式特化型、株式・社債・国債複合型、社債・国債特化型などご自身の運用方針に合わせて、現地の証券会社グループやグローバルな金融機関グループの資産運用会社・アセットマネジメント会社のプロのファンドマネージャーに資金運用を任せるという選択肢です。ドル建て運用も可能になります。

 

以上述べてきましたように、フィリピンは長期的に世界でも屈指の経済成長が見込まれる国ですので、日本にいながらにして、タイムスリップ投資でかつて日本が経験した高成長を取り込む。これがフィリピン株式投資の醍醐味であります。また、銘柄選定がシンプルで、かつ低価格から投資が始められるので、どなたでも気軽に始められ、楽しめる国際分散投資手法ではないでしょうか。

 

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