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地方公務員の平均給与…上位は首都圏の地域が占めるが
以前、47都道府県の平均月給を見ていきましたが、今回は全1741市区町村の平均月給（一般行政職）＊を見ていきましょう（関連記事：『都道府県「公務員給与」ランキング…1位は平均月給45万円』）。
＊総務省『平成30年度給与・定員等の調査結果等＜給与等の比較＞1)ラスパイレス指数及び平均年齢・平均給与月額等』より。「平均給料月額（A）」と「諸手当月額（B）」の合算「平均給与月額（A＋B）」
全1741市区町村のうち、地方公務員の平均額を上回るのは、277市区町村。ちなみに、277位は「熊本市」で、40万1172円でした。上位の10の団体を見ていくと、東京都が3、神奈川県と埼玉県がそれぞれ1つ、と首都圏で半分を占めます。
では上位5団体を見ていきましょう（図表1）。
まず5位は「東京都三鷹市」で、平均月給は45万8385円。東京都区部とも隣接し、021年3月1日時点で人口は19万403人、財政力指数＊は1.17。
＊総務省『平成30年市町村別決算状況調』より。自治体運営の必要経費に対して、税収など、自前の収入がどれだけ示すか示す数値。財政の豊かさを表す。
続いて4位は「東京都武蔵野市」で、平均月給は46万73円。東京区部に隣接し、5位の三鷹市との隣接。2021年1月1日現在の人口は14万7643人で、財政力指数は1.52。全国でもトップクラスの財政健全度を誇ります。
3位は「東京都杉並区」で、平均月給は46万1359円。東京都区部の西部に位置し、5位「三鷹市」や4位「武蔵野市」と隣接しています。2021年2月1日現在の人口は57万2961人で、財政力指数は0.63です。
2位は「神奈川県厚木市」で、平均月給は46万7848円。神奈川県の中央に位置し、先日、『住みたい街ランキング』で急上昇として話題になった街です。2021年3月1日現在の人口は22万3678人で、財政力指数は1.21です。
そして1位は「島根県大田市」で、平均月給は51万1234円。島根県中部に位置し、隣接する出雲市とともに県中部の中心的な役割を担っています。2021年3月時点の人口は3万3729人、財政力指数は0.29です。
一般行政職に限り、平均月給を見てきましたが、1位「島根県大田市」と1741位の「大分県姫島村」の間には23万6159円の差がありました。
地方公務員といっても職種によって給与は異なり、たとえば「島根県大田市」の場合、一般行政職の平均月給は51万1234円でしたが、全職種平均は45万5104円、一般職員は45万5601円、教員公務員は41万2611円です。
今回は一般行政職に焦点をあて、単純に「平均給与月額」で比較しましたが、地域の事情はそれぞれで、また一定の基準によって算出されていますから、多いか少ないかは一概に言えないでしょう。
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