どんなに子どもがかわいくても、「抱っこ!」といったおねだりに毎回応えることはできません。ときにはイライラして声を荒らげてしまうこともあるでしょう。そんな場合の適切な対処方法を考えます。イヤイヤ期専門保育士が解説します。※本記事は、『イヤイヤ期専門保育士が答える 子どものイヤイヤ こんなときどうする? 100のヒント』(実務教育出版)より抜粋・再編集したものです。

永遠に続く「なんで?なんで?」攻撃にイライラ

(イラスト/クリハラタカシ)

 

●やりがちだけど、なるべくしたくないこと

 

× 「いちいち聞かないで!」とイライラする

× 「しつこく聞かないで!」と怒る

× 「さあ~?」と生返事

 

●親として知っておきたいこと

 

なにか話すたびに「なんで?」といわれたら、「いちいち聞かないで!」とイライラするもの。しかし、子どもの「なんでパパにおっぱいがあるの?」「なんで夜は暗いの?」などの「なんで? なんで?」攻撃にはハッとさせられることもあります。大人もタジタジの難問のたびに、「もう勘弁して~」と思うかもしれません。

 

子どもが「なんで?」と質問する理由には、質問しながら言葉を学んでいる、外の世界への興味が広がってきている、好奇心が芽生えてきている、などがあります。 つまり、脳が活発に発達しているということなのです。

 

●イヤイヤ期専門保育士の対処ワザ

 

「なんで?」と聞かれて分かることは、子どもの知っている言葉で説明します。 分からない場合は、「どうしてだろうね〜?」と質問を返してみましょう。それだけでも、「ママ(パパ)が返事してくれた!」と満足します。

 

もちろん、分からないことは素直に「分からない」と答えてもOKです。そういう場合は、「ママ(パパ)も分からないから一緒に調べようか!」と図鑑などを開いてみることで、お子さんの好奇心がさらに高まりますよ。「○○ちゃんが聞いてくれたから、ママも分かったよ!」と学ぶ喜びを親子で味わってみましょうね。

 

「なんで?」と聞かれて分からない場合は、「どうしてだろうね~?」と質問返し

 

 

イヤイヤ期専門保育士

中田 馨

 

イラストレーター
クリハラタカシ

 

 

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