レバレッジは、借り入れを利用した投資手法であり、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できます。今回は信用取引において用いられるレバレッジについて解説していきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

レバレッジを効かせる条件2…失敗しても破滅しない?

レバレッジを効かせるもう1つの条件は、「失敗しても破滅しない」ことです。

 

「万が一」などといいますが、「10000回に1回の偶然」というのは、「絶対に起きない」ということではありません。長く投資をしていれば、いずれ出くわしてしまうかもしれないのです。同じく「100年に1度」などの表現もそうですし、そもそも株式市場というのは、数十年単位で見れば定期的に大暴落を起こしているものです。

 

前述した例のように、100万円を保証金にレバレッジ3倍で300万円を運用し、株価が50%下落してしまうと、50万円の負債を抱えてしまいます。

 

しかし、(少ない額ではありませんが)50万円ならば、仕事に就いて定期収入のある人ならば返済可能でしょうし、親族や知人に頼んで回れば用立てしてくれる人もいるかもしれません。

 

ところが、桁を上げて1000万円を保証金にレバレッジ3倍で3000万円を運用して同じことが起きた場合は、負債は500万円となります。もちろん人によりますが、こうなったら「破滅」という人はいることでしょう。

 

このように、いくら負債を抱えたら自分にとっての破滅が訪れるかは、計算しておくべきではないでしょうか。そして、うまくいく確率が非常に高い投資だとしても、それに失敗した場合に「破滅」まではいかない程度のレバレッジを用いることが、重要ではないでしょうか。

 

■まとめ

レバレッジの本質は、借金です。ですから、しないのが無難です。

 

しかし、その取引がうまくいく確率が非常に高いことと、もしそれに失敗しても破滅しないということを条件として満たせるならば、そのチャンスを生かしてもよいかもしれません。

 

どちらにせよ、とにかく慎重に効かせるべきなのが、レバレッジではないでしょうか。

 

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