年収が少ない派遣社員なので、老後や親の介護が不安。このような人こそ、「計画的な貯蓄術」を用いて、将来の不安を解消する必要があります。株式会社クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役社長の工藤将太朗氏が「計画的な貯蓄術」について解説します。

今はまだ介護保険がお勧めできない理由

有馬さんのように、老後や介護の不安を持っている方は、長期的な視野でこうした保険に入り、頃合いを見計らって解約したり、あるいは一生お守り代わりに持ち続けるのもいいでしょう。

 

保険料の負担が重すぎる場合は、今加入している医療保険を解約しても、特段の支障はないはずです。

 

もちろん、介護のために民間の介護保険に加入するという手もあるわけですが、保険料がかなり高いのでおすすめしません。

 

今後、ますます高齢化が進んでいく中で、優れた介護保険が発売される可能性もありますが、少なくとも現時点では、優れていると断言できるような商品は見当たらないので、安易に加入しないほうがいいでしょう。

 

こうして、有馬さんは、フリーローンを活用してワンルームマンション(中古)を購入されました。サブリース契約を結び、ローンを返済しながら毎月2000円ほどプチ収入を手に入れています。

 

今のところ、有馬さんは将来的にこのマンションに住むことも検討していますが、ずっと独身で生きていく予定であれば、それもまた一つの方法かもしれません。ただし、ワンルームマンションの住人は比較的若い世代が多いので、将来的には心境が変わっている(あまり若い人ばかりのところには住みたくないと思い始める)可能性もあります。

 

もちろん、それならそれで家賃収入を得続けてもいいですし、必要な折には売却してもいいでしょう。不動産は出口戦略が多い投資対象なので、必要に応じて適切な方法を考えることができます。

 

プランニングを行った後の状況

 

貯蓄80万円(不動産投資の諸費用を支払った残高)

500万円のワンルームマンションを1件所有

変額終身保険に加入、代わりに医療保険を解約

不動産投資で毎月2000円の収入増。年間で2万4000円の貯蓄増

家計の見直しで、毎月貯蓄5万円を確保。年間で60万円の貯蓄増

 

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工藤 将太郎

幻冬舎メディアコンサルティング

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