タワーマンションの購入に際しては、一般的なマンションの購入とは少し異なる視点が必要です。一般的なマンションでは「良し」とされるものが、タワーマンションでは反対に避けるべき条件になっているケースがあるためです。本記事では、タワーマンションの「賢い選び方」について解説します。

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    安価で購入できる「借地権付きのタワマン」とは?

     

    都心の一等地に建つタワマンを購入するとなると、間違いなく億は超えてきます。だからといって「庶民には高嶺の花」なのかといえば、そんなことはありません。探してみれば、比較的安価で購入できるタワマンもあるのです。

     

    その一例が「借地権付き」のタワマンです。

     

    東京都内では神宮前や神楽坂、麻布十番など「都心の一等地」と呼ばれる場所にも建てられています。周辺の所有権タワマン相場より2割程度価格が安く、借地のため固定資産税や都市計画税の支払い義務もありません。ただし、これらの物件は更新ができない「一般定期借地権」での土地賃貸借契約がほとんどです。契約期間は最短で50年間となり、契約満期となったら建物を解体し更地にして地主に返さなければなりません。

     

    借地権のルールは1992年(平成4年)に大幅改定されました。旧法の借地権は借りる側を擁護する内容になっていたものが、新法では貸す側を守る内容に変わりました。新法施行から29年経ちますが、一般定期借地権で契約満期となったタワマンはまだありません。

     

    都心立地なのに割安価格で売られているタワマンの広告を見つけたら、物件概要の「土地権利」欄を確認してみましょう。そこに「借地権」と書かれていたら注意が必要です。

     

    契約条件は普通借地権(更新可能)か一般定期借地権(更新不可)か、購入時に土地の賃貸借契約期間が何年残っているかもチェックしましょう。購入する場合は、借地権の契約終了まで所有し続けるか、または何年後にどんな手段で売却するかも考えておくべきでしょう。

     

    ご存知の通り、タワーマンションでの暮らしは「成功者のステータス」的な認識も持たれています。

     

    ここでの生活にあこがれを持つ人が多いため、賃貸需要・賃料ともに高く、売買に関しても(現在のところ)値崩れがなく高い資産価値を維持しています。購入すれば税金対策ができるという一面もありますが、将来的な修繕・建替えの不安も残ります。

     

    購入の際は疑問点を残さぬよう、売買契約書や重要事項説明書を何度も読み返すことをおすすめします。

     

     

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    「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

    ※本記事は、「ライフプランnavi」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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