日本人の多くが悩まされている老眼。本人が持っている目の特徴と組み合わさると適切な対処をしなければ、通常以上に老眼で苦しむことになります。そこで、鈴木眼科の鈴木高佳氏が、「近視・遠視・乱視・正視」の4パターンの老眼対処法を紹介します。

コンタクトの上から眼鏡をかけるのが対処法?

メガネをかけ替えたり持ち歩いたりするのが面倒であれば、両方の機能を併せ持つ遠近両用のメガネを作ってかけるわけですが、前述(パターン1で述べた、ものの形がゆがんで見える等の遠近両用メガネの欠点)のような問題が生じます。

 

一方、以前から近視でコンタクトレンズを使用している人は、老眼や白内障の初期には近くを見るときだけ、その上に老眼鏡をかけるのが最も簡単な対処法です。

 

ほかにコンタクトレンズを遠近両用に切り替える方法もあります。特に近年は、遠方・中間距離・近方にピントが合う三重焦点コンタクトレンズなどもあります。

 

ただ遠近両用メガネと同じように、独特の見え方に慣れるまではしばらく違和感や見えづらさを覚えるかもしれません。なかには数カ月使っても慣れない人や「老眼になる以前に使っていた近視用コンタクトレンズほど、ものがはっきり見えないのが苦痛」と言う人など、途中で使用をやめてしまうケースも多く見受けられます。

 

遠近両用コンタクトレンズの性質上、見え方の鮮明度にはどうしても限界があります。またほとんどの場合、前述のように老眼と白内障は並行して進んでいくので、白内障によっても視界のクリアさが低下し、それはコンタクトレンズでもメガネでも解決ができないのです。

左右の度数に差をつけるモノビジョン法を試したり、近視用コンタクトレンズの度数を落としたりなどの妥協策による対処法も考えられます。

 

モノビジョン法は一方の目に遠くが見えやすい度数のコンタクトレンズを入れ、もう一方に手元が見やすい度数のものを入れる方法です。アンバランスな見え方に目と脳が適応するまで時間がかかることと、立体感や距離感の把握がしづらくなることが欠点ですが、患者さん自身がそれらに苦痛を感じなければ、両眼に同じ度数の遠近両用コンタクトレンズを使用するよりは近くが見えやすくなる可能性もあります。

 

使用している近視用コンタクトレンズの度数を落とす方法は、いわば遠くの見え方を捨てて手元の見やすさを優先させるものです。しかし、手元の見やすさを優先させるとどうしても遠くが見づらくなってしまいます。

 

いずれの方法を選択しても、加齢とともに老眼は白内障と並行して進行します。違和感を抱えたまま目に負担をかけていると、眼精疲労が重症化して日常生活に支障をきたす可能性が高まります。「以前より目が疲れやすい」と感じるときは、一度、眼科医に相談してみることをおすすめします。

 

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