「良い条件でマイホームを売却したい」のなら…
もし、より良い条件でマイホームを売却したいと考えるのであれば、価格が高額であるだけに、長期戦を覚悟しておいた方が無難でしょう。そして、一連の流れを加味したうえで、一つひとつの意思決定に時間と労力を投下することです。
不動産の売却は、ひとたび「買いたい」という人が現れて、条件なども問題なければスムーズに進んでいきます。契約に要する期間も労力も、それほどかかりません。その点については、優良な不動産業者に依頼すれば、きちんとサポートしてくれるはずです。
ただし、そのように滞りなく売却に至るケースはほとんどありません。不動産を取り巻く環境は、今後も買い手市場が続くと予想されます。準備不足のまま、望ましい買い手が見つかるということは期待しない方がよいでしょう。適切な準備が欠かせません。
では、具体的にどのような準備を進めていけばよいのでしょうか。私はこれまで、不動産の専門家として多くの方から相談を受けてきました。その経験から言えることは、不動産売買の全体像を把握し、できるだけ完璧なプランを立案することが、不動産売却の成功には不可欠であるということです。難しく考える必要はありません。
それでも不安が残るという方は、不動産取引の専門家に相談すればよいでしょう。とくに、不動産資格の代表である宅地建物取引士はもちろん、ファイナンシャルプランナーなど、売却前後の知識も有している専門家がおすすめです。
また、精神上の障害(知的障害、精神障害、認知症など)により、判断力が十分でない方が不動産を売却する場合、「成年後見制度」を利用することになります。この制度には法律の知識が欠かせませんので、行政書士や司法書士などの専門家に相談するとよいでしょう。現状、不動産売却に関する諸条件は、とても望ましいものであるとは言えません。
ただ、正しい方法論はありますし、やるべきことは限られています。着実に実践すれば、マイホームを相場の3割増しで売却することも夢ではありません。まずは、素直な心で本書を読み進めてみてください。マイホームを売却しようとしているほとんどの方は、現役で仕事をしていると思います。
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