高齢者(65歳以上)の6人に1人が認知症を発症しています。自分・家族の「もしもの時」に備え、認知症の知識を身に付けておきましょう。今回は、石塚武美氏が、実母への介護経験を基に、症状改善に効果的な工夫や、老々介護に必要な心構えを紹介します。

認知症改善には「おしゃべり」が効果的?

楽しいおしゃべりが認知症の改善に一番効果があったと思います。毎日3時間以上母親の好きな話題でおしゃべりをするようにしました。母親に「テレビを見ていて好きにしていていいよ」と言って、家族が一日中母親を一人にしておく状況はできるだけ避けて、家族だれかと積極的に楽しいおしゃべりをするようにしました。

 

特に、母親の大好きな話題を持ち出すとニコニコしてもらうことができました。認知症があったので同じ楽しい話題を繰り返し繰り返ししてもそのたびに喜びました。我慢比べでこちらが諦めてはダメです。母は故郷、友達の話が大好きでした。

 

禁句は「お母さんさっきも聞いたじゃないの? お母さんさっきも説明したよ。もう忘れたの」です。この言葉は本人のプライドを傷つける最悪の言葉で認知症を悪化させると思います。母が楽しいこと、面白いことを言った時には積極的にほめました。

 

一日3時間以上母親とおしゃべりするのはネタがないと難しいです。

マッサージを続けることで「下肢静脈瘤」が改善

楽しいおしゃべりと同じぐらい認知症の改善に役立ったのがマッサージでした。全身の血流をよくするために手足、肩、首、背中を毎日マッサージしました。


具体的な方法を書きます。

 

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認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫

認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫

石塚 武美

幻冬舎メディアコンサルティング

「ところで私の前にいるあなたはどなたなの?」 夕食時に母親から言われた一言をきっかけに、認知症改善への挑戦が始まった――。 おしゃべり、歌、マッサージ……。母親と過ごす毎日は光輝いていた。 日常生活における心掛…

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