自分の不動産を売却しようとする場合、どのようなタイプの不動産屋に依頼するのが得策なのか? 7年間で約500件の不動産取引の経験を持つ、グランドネクスト株式会社代表・小島優一氏が解説します。

大手の会社はどれくらい値引きできるの?

大手仲介会社の仲介手数料は

仲介手数料の値引きについては、1億円を超えるような高額物件は別なのですが、通常は値引きには応じることはなく、交渉をしても、消費税程度の値引きという回答が多いのが実状です。

大手仲介会社と小規模な仲介会社高く売れるのは?

大手仲介会社のほうが高く売却できる?

筆者の経験からは、「大手」でもそれ以外の不動産会社のいずれでも、それほど売却価格に変わりはなく、大手不動産会社に依頼したから高く売却できるということはありません。

 

それについては、高く不動産を売却する方法は下記の2点が重要と考えています。

①室内をできるだけ綺麗にして、空室の状態で内覧をしてもらう

②売却期間を3~6ヵ月と長めに確保して、気長に待つ

 

不動産が値引き交渉されずに高値で成約するには、買主が部屋を見て「ここに住みたい」と感じることが必須でそのために入念なクリーニングをすべきです。

 

相場と比べて割安ですが壁紙などが剥がれ「汚いな」と感じるお部屋はその価格からさらに値引き交渉を受けることが多く、割安なのに不良な状態のために販売期間が長期化するお部屋を何件も見てきました。

 

また、転勤や結婚等のイベントの際には値下がりを待つのは非合理的なので、「割高」と買主が感じても契約をするケースが多く、そのような買主が現れるのを気長に待つことも重要となります。
 

筆者も、不動産業に携わっていないころに大手不動産会社で不動産の売却をしましたが、非常にスキルの高い方が担当となっていただけたので、ストレスなく売却ができました。不動産取引の仕組みがよくわからない方は大手仲介会社に依頼するのはおすすめです。

問題を抱えている不動産の場合は大手仲介会社で…

築古不動産など売却後のトラブルのリスクがある場合は

大手仲介会社は不動産の売買契約書・重要事項説明書のチェック体制が充実しており、売却後にトラブルが発生することは皆無といえます。

 

また、社内の役割分担もできているので、段取りよく売却を進めてくれるのが大手の魅力です。

 

そして、築古、権利関係が複雑、マンション内でトラブルがある、物件の近隣に問題のある住民や施設がある等の理由で売買契約後にトラブルとなった場合は売主の責任となることもあり、リスクのある不動産売却は大手仲介会社に依頼すべきと考えています。

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