発達障害の子どもたちは、多くの才能を秘めている一方、苦手なことも多く存在します。それにより、生きづらさを感じている子供たちも少なくありませんが、取り組み方によって、克服できる可能でいがあります。今回は、テレビやスマートフォンが子どもの教育にどのような影響を与えるのかを見ていきます。

なぜ、今「児童発達支援事業」が求められているのか…
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テレビやスマホは子どもの教育に悪影響はあるのか

スマートフォンが普及し、子どもがテレビの視聴だけでなく、スマートフォンを扱う機会が増えてきています。テレビやスマートフォンなどのデジタル機器を見せることは、子どもの発育に、どのような影響があるのでしょうか?

 

アメリカでも、子どもに幼いうちからテレビばかり見せて放っておくと、他人の気持ちを受け入れたり理解する能力が育たなくなる、という調査結果が発表されました。

 

米オハイオ州立大学では、3~7歳の子どもを持つ親に、家庭でのテレビ視聴の状況について詳しく調査を行いました。

 

その後、子どもたちには「心の理論」の発達度を測るテストを行った結果、テレビを見る時間が長い子は、この能力の発達が低いことが明らかになりました。

 

過去の研究でも、テレビは、子どもが「他人にはそれぞれの視点と考えがある」という判断力を発達させるのに役立たないという結果がありましたが、今回の結果もそれを裏付けるものでした。

 

テレビやスマートフォンなどのデジタル機器を長時間見せると…(画像はイメージです/PIXTA)
テレビやスマートフォンなどのデジタル機器を長時間見せると…(画像はイメージです/PIXTA)

 

 

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子どもにどのくらいテレビやスマホを見せてよいのか?

いったい、子どもにどれくらいまでならば、テレビを見させてもよいのでしょうか。米国の名門ミシガン大学が、親にすすめるガイドラインを紹介しましょう。

 

◆2歳以下はテレビなし

 

米国小児科学会によると、

 

・人生の最初の2年間は、子どもの発達と成長に、とりわけ重要な時期である

・この期間に、子どもは、他の子どもや大人との積極的なかかわり合いを必要とする

・テレビの見過ぎは、子の発達に、ネガティブな影響を与える

・当学会は、2歳以下の子どものテレビ視聴は勧めない

 

としています。

 

つまり、テレビにベビーシッターをさせないということです。家事をするときは、子どもを背中におんぶする、ということが大事だといえるでしょう。

 

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※当記事は、2018年12月4日刊行の書籍『「発達障害」という個性 AI時代に輝く――突出した才能をもつ子どもたち』から抜粋したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

近年増加している「発達障害」の子どもたち。 2007年から2017年の10年の間に、7.87倍にまで増加しています。 メディアによって身近な言葉になりつつも、まだ深く理解を得られたとは言い難く、彼らを取り巻く環境も改善した…

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