医療技術の発達で、老眼・白内障治療に大きな変化が生まれました。老眼鏡などのメガネをかけるのはできるだけ避けたい、と望む人の声に応えるために生まれた「多焦点眼内レンズ」。ほかの治療法と比べたメリットについて鈴木眼科グループ代表の鈴木高佳氏が解説します。

多焦点眼内レンズ界に革命

そこへ2019年、米国のアルコン(Alcon)社が新しい3焦点タイプの多焦点眼内レンズとして「パンオプティクス(AcrySof IQ PanOptix Trifocal)」の販売を開始しました。

 

このレンズは3焦点であるという最大の長所以外にも、明るさの変化に影響を受けにくく、遠方・中間距離・近方のすべてにおいて光エネルギーを効率的に網膜へ届けられるよう設計されています。

 

このことにより、術後に裸眼で生活できる可能性が大きく広がったことが、私にとっては「待ちに待った」と言いたいような喜びでした。

 

老眼・近視・遠視・乱視を治療する多焦点眼内レンズ手術は、このパンオプティクスの登場によって実際上、完成されたといっても大げさではありません。私自身、実際に執刀医の立場で、このレンズを手術で使用した方の術後の高い満足度を目の当たりにして、これまでのどの多焦点眼内レンズをもしのぐ性能を実感しています。

 

少なくとも私が「これなら白内障の治療のみならず、老眼・近視・遠視・乱視を解消する手段としても自信をもって患者さんにすすめられる」という考えに達したのは、パンオプティクスを使用した手術の結果に確かな手応えを感じたからなのです。

 

鈴木 高佳

鈴木眼科グループ代表

※本記事は、鈴木高佳氏の著書「メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門」(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

鈴木 高佳

幻冬舎MC

鈴木眼科グループ代表の鈴木高佳氏が老眼・近視・乱視・白内障の悩みを老眼鏡なしで解決する多焦点眼内レンズについて解説します。

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