世の中にあふれる投資の本や投資セミナーの通りに株や債券を買うと損をする人が多い理由について、江戸時代から伝わる相場に関する格言を使って説明します。

投資もギャンブルも本質的に勝ちに行く

特定の売買テクニックが通用するのはある期間だけ

 

世の中には、多数の「〇投資法」が存在します。その投資法で実際に儲けたという人が本を書いている例もたくさんあります。確かに、投資法によっては利益を上げているものもあるようです。ただし、ずっと同じ「〇投資法」で儲けられるかというと、残念ながらそうではないでしょう。

 

なぜなら、相場はどんどん変化していて、そのときどきで有効な売買テクニックというのは変わってくるからです。

 

かなり古い話ですが、私が実際に調べたケースをお話ししたいと思います。

 

1980年代、ある一定のルールに基づいて日経平均を売買すると、非常に高い確率で利益が出ていました。ある一定のルールとは、たとえば「2営業日連続で上がったら、次の日の寄付で買う」といったごく簡単なものです。82~87年頃まで、この売買テクニックは有効でした。ところが、88年になってしばらくすると勝率が明らかに下がってきて、93、94年頃になると逆にその売買手法では損をするようになってしまいました。

 

原因のひとつは、88年の9月に日経平均先物がスタートして、相場の中身が変わったことにあると考えています。また、バブル崩壊で相場全体が下落に転じたということもあるでしょう。

 

いずれにしろ、このケースでは相場が変わるとある特定の売買テクニックは通用しなくなるということがわかりました。

 

もちろん、すべての投資法やテクニックを検証しているわけではありませんが、あるひとつの投資法が長きにわたって流行するということはなく、そのことからも「〇投資法」が万能ではないということはわかるのではないでしょうか。

 

少し回りくどくなってしまいましたが、ここでお伝えしたかったことは要するに小手先のテクニックは相場が変われば通用しなくなるのに対して、「相場の本質」はいつの時代も変わらないということです。

 

格言で「相場の本質」つまり相場に参加する投資家の心理を学び、そのうえでそのときどきの株式相場に向き合い、チャートとローソク足を使って買い場や売り場を探る。そういった方法であれば、どんな相場であっても通用すると考えます。

 

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本記事は、『「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術

「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術

清水 洋介

幻冬舎メディアコンサルティング

「どうもうまくいかない」「なかなか儲からない」これこそ株式投資で誰もが必ず直面する問題……。 そんな悩みを解決すべく、時代を超えても通用する、先人たちの投資成功術をまとめた一冊。 どんな時代にも通用する「株式投…

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