今回は、幼児期から文字を教えるメリットと、その方法について見ていきます。※本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。

 

◆レッスン1:運筆力を養う

 

まずは、何でもよいので「書く」ということを始めましょう。

 

道具は、スタートはクレヨンから始めて、太くて短い鉛筆に移していきます。

 

クレヨンは、握りやすく滑りがよいので使いやすく、小さなお子さんが使うのに無理がありません。お絵かきや迷路で遊んでいると、自然に書くことに慣れ、運筆力が育っていきます。

 

ひらがなの文字は、直線、曲線などの線からできています。絵を描く、線を書くということは、文字を書くためのはじめのステップになるのです。

 

◆レッスン2:巧緻性を育てる

鉛筆をスラスラ動かすのには、巧緻性が必要です。

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巧緻性とは、手先の器用さや、巧みに指先を使う能力のことで、幼児期の脳の発達に大きな影響を与えます。

 

幼児が文字を書くということは、大人が利き手ではないほうの手で文字を書くような感じです。だんだん慣れていきますが、小さい時から手先のトレーニングをしていくとよいでしょう。

 

ひも通し、飛行機飛ばし、おりがみ、工作は、巧緻性を育てる子どもの大好きな取り組みです。また、玉ねぎの皮をむいたり、豆を向いたりつまんだり、といったお手伝いの中でも育てることができます。生活の中でも意識して、巧緻性を育てましょう。

 

◆レッスン3:なぞり書きで正しい書き方を教える

大人のように、お手本を見ながら書くのは、幼児には向いていません。

 

逆に、なぞり書きは、文字のバランスや全体像をイメージでとらえることができるので、子どもの脳に適しているのです。

 

「あ」から始めるのではなく「し」「く」「つ」などの、なぞりやすい文字から始めると、子どもに無理がないでしょう。

 

一度間違った書き順で覚えてしまうと、直す必要がでてきます。ですから、癖がつく前のなぞり書きの時から、正しい書き順で書くことを教えましょう。

 

間違ったときは、お母様が正しい書き順で書いてあげましょう。お手本を見せてあげると、子どもはその動作を目で記憶します。目と耳で記憶するとより効果的です。

 

 

大坪 信之

株式会社コペル 代表取締役

 

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    ※当記事は、2018年12月4日刊行の書籍『「発達障害」という個性 AI時代に輝く――突出した才能をもつ子どもたち』から抜粋したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

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    大坪 信之

    幻冬舎メディアコンサルティング

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