通常、株式投資は「買い」からスタートしますから、「いつ買うか」という買いのタイミングを探ることが非常に重要になります。その際の心構えとして大切なのが、「焦ってはいけない」です。株を買おうと考えると、できるだけ早く銘柄を決めて早く買いたいとなりがちです。しかし、「早く買わないと」という焦りがあると、今まさに上がっている人気の銘柄に飛びついて、買いのタイミングを間違えることになりかねません。

十分に下がるのを待ってから買えば儲かる

「三空叩き込みに買い向かえ」

 

相場が大きく下落して、「これより下はもう売る人がいない」という状況になると、そこからは高い確率で上昇に転じます。「底値」のタイミングは、チャートとローソク足の変化から見極めると説明してきましたが、その中でも最もわかりやすいと言えそうなのが「三空」が現れたときです。

 

三空とは、チャート上でローソク足の間に3回連続で窓が空いた状態を指し、株価の急激な上昇または下落によって起こります。

 

通常は、株価は窓を空けた方向に動きます。上昇なら上昇、下落なら下落方向というわけです。しかし、短期間に連続して3つあるいはそれ以上、窓を空けた場合は、そこが転換点となって株価の流れが変わります。つまり、3つ連続して窓を空けて下がった場合は、大底を形成して、そこが絶好の買いタイミングになるということです。

 

実際には、三空の後にもう一、二回下げて四空、五空になるケースもありますが、その場合も買値くらいまでは戻るパターンが多いので、比較的買いやすいところです。

 

このことを示している相場格言が「三空叩き込みに買い向かえ」です。とても具体的で、かつ今でも十分に通じる内容と言えるでしょう。

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本記事は、『「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術

「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術

清水 洋介

幻冬舎メディアコンサルティング

「どうもうまくいかない」「なかなか儲からない」これこそ株式投資で誰もが必ず直面する問題……。 そんな悩みを解決すべく、時代を超えても通用する、先人たちの投資成功術をまとめた一冊。 どんな時代にも通用する「株式投…

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