●対人コミュニケーションや対人行動の困難さ
●限局的、反復的な行動や興味のパターン
この両方の特徴が発達の初期からあり、それが今の生活に著しい困難をもたらしているときに、「自閉症スペクトラム」と診断されることになります。
一つめの診断基準にある「対人コミュニケーションや対人行動」は、次の三つの内容を指します。
●社会的なやりとりや気持ちを伝え合うこと
●非言語的コミュニケーションの発達
●年齢に合った社会的な関係を築いたり、維持したりすること
これらに困難さがあるかどうかが診断基準になります。幼児の場合であれば、次のような傾向が見られます。
●会話のやりとりが難しい
●相手に呼びかけたり、呼びかけに答えたりすることがうまくいかない
●自分の気持ちを伝えたり、相手と分かち合ったりすることをあまりしようとしない
●指さし・視線・しぐさなどを使ったコミュニケーションが見られない
●しぐさと言葉が合っていない
●他人を無視する
●唐突で不自然な働きかけをする
●友達をつくることが難しい
●ごっこ遊びに参加することが難しい
●自分の遊び方にこだわり、相手に押しつける
二つめの診断基準である「限局的、反復的な行動や興味のパターン」は四つの要素に分けられます。
●常同的な言動をくりかえす
●常に同じであることや、決まった手順を踏むことへの強いこだわり
●ほかの子どもが興味を示さないようなものや、非常に細かい特定の物事に対する強い
こだわりや関心
●特定の感覚に対する敏感さ・鈍感さ、あるいは感覚に対する高い関心
一つめの「常同的な言動」とは、たとえば、おもちゃを一列に並べる、手や手に持ったものをパタパタさせるなどといったことが挙げられます。
四つめの「特定の感覚に対する敏感さ・鈍感さ」とは、普通の人には何ともないような場所でもうるさくて耐えられないような聴覚過敏や、触られるのを極端に嫌がる触覚過敏のことです。逆に、痛みを感じにくい低感覚として現れることもあります。
普通の人には何ともないようなスーパーマーケットでも、パチンコ店の中のような騒音の渦の中に飲み込まれたような感覚になるのだとしたら、本人の日常生活はどれほど大変なものか、想像することができるでしょう。
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