出口で売りやすい住戸タイプは?
出口戦略を考える場合には、市況、物件価格の変化とともに、売りやすさも重要なポイントとなります。いくら不動産市況全体が好調で保有物件の市場評価額が高くても、実際に買い手がつかなければ絵に描いた餅だからです。
それを住戸タイプという観点から見ると、アメリカの住宅市場で断然売りやすいのが、シングルファミリーハウス、つまり一戸建てです。保有中の修繕や管理の手間といった面から見ると、一戸建てよりもコンドミニアム(分譲マンション)などの集合住宅の方が効率的です。
しかし、アメリカでは、ニューヨークやロサンゼルス中心部などの例外的なエリアを除
いて、コンドミニアムの購入需要は、あまり強くはありません。賃貸需要はありますが、
実需の売り先が限られるのです。そこで保有中の運用益だけでなく出口戦略まで考えると、一戸建てへの投資を考えた方が有利な場合が多いのです。
株式会社オープンハウス ウェルス・マネジメント事業部 部長代理
高山 吏司
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