(※写真はイメージです/PIXTA)

一般企業のように、医療機関でもM&Aが行われることがあります。病院にとってM&Aは、後継者不在や経営不振といった経営課題を解決し、地域に医療を残すための重要な手段の1つ。ただし、病院経営を続けるために大胆な改革を行うのであれは、時には取捨選択が必要です。

アドバイザーから見た事例のポイント

理事長が、病院経営を続けていくうえでは、さまざまな理念や目標があるはずです。地域医療に貢献したい、スタッフを幸せにしたい、高い経済的な利益を得たい、等々。しかし、経営環境が変わるなかで、そのすべてを同時に実現していくことは、至難の業です。

 

なにを最優先の事項と考えるのかによって、経営の舵取りは変わります。森理事長は、ある意味でスタッフの幸せという理念を最優先の事項と考え、その点に強くこだわったためにM&Aは破談となりました。M&Aとしては失敗の事例ということになりますが、それが良かったのか、悪かったのかは、今のところ判断できません。

 

 

余語 光

名南M&A株式会社 事業戦略本部 医療支援部 部長

認定登録医業経営コンサルタント登録番号7795号/医療経営士

 

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※本連載は、余語光氏の著書『医師・看護師を守り地域医療を存続させる 病院M&A』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

医師・看護師を守り地域医療を存続させる病院M&A

医師・看護師を守り地域医療を存続させる病院M&A

余語 光

幻冬舎メディアコンサルティング

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