入院中に大腿骨を骨折した姑。手術は成功した一方で、介護の負担が減ることはなかった。息子夫婦の協力によってつかの間の休息をとることができたものの、癇に障るお見舞いや姑の理解できない言動に今後への不安が募っていく。 ※幻冬舎ゴールドライフオンラインの人気エッセイ『嫁姑奮戦記』を連載でお届けします。

次から次と厄介な状況が加算されてくる。

リハビリを終え部屋に戻るとすぐ部長回診がある。沢山の先生方が来られ緊張したせいか吐き気を訴え吐く。ちょうど来合わせた看護婦さんもびっくりして介抱されるがまたも吐く。

 

気分がまだ悪いと言う。血圧を測ってくださるが異常に高い。そのせいかもと言われる。動くと吐き気がすると言うので、用をたす時便器を当てるが出来ず、おむつにも出来ないので、仕方なくポータブルトイレに座らせるがまた吐く。赤茶色なので保健師さんに見ていただく。

 

夜中に、今度は大便がしたいと言うので便器を当て摘便してただく。その後は元気だが、妄想が強くずっと起きている翌日の胃カメラで多数の潰瘍が見つかる。薬やストレス等が原因だろうということだった。

 

ヘルペス、骨折、胃潰瘍、次から次と厄介な状況が加算されてくる。こうなると、最初の一日が悔やまれる。

 

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンライン掲載の『嫁姑奮戦記』を再編集したものです。

 

 

嫁姑奮戦記

嫁姑奮戦記

大野 公子

幻冬舎メディアコンサルティング

入院早々骨折、幻覚幻聴、物忘れ……病院を騒がせる姑と嫁のやり場のない戦い。 介護する側、される側、双方には今日に至るまでの歴史がある。 血縁だけでは語れない愛がそこにはあった。 嫁が綴った過去の日記をもとに、「…

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