食べたいものを我慢しても、運動をしてもやせられない。その上、ダイエットのせいで活力を失ったり、健康を損ねてしまうことも…。なぜ多くの人がダイエットに失敗するのか、医学的アプローチから検証すると、納得の理由が見えてきました。今回はクリニックでダイエット指導を行う医師が、安易に「断食ダイエット」をしてはいけない理由を解説します。

恐ろしい…「低血糖発作」が引き起こす身体症状とは?

なお、ファスティングに限らず食事制限をするうえでは、「ケトン体」をエネルギーとして活用できる状態が望ましいのですが、理想を言えば、ご自身が「空腹を楽しめる」ことがベストだと思います。

 

しかし、急にそれをやれと言われてもなかなか難しいのが現実ですし、慣れないうちは、厳格な糖質制限をすることによる低血糖発作にも注意が必要です。

 

血糖は、炭水化物の摂取によって上がりますが、そのほか、肝臓や筋肉でも糖新生といって、糖を作り出し、エネルギーを生み出すことができる仕組みもあります。

 

ところが、筋肉量が少ない人や、飲酒などで肝機能が低下している人が極端な糖質制限を行うと、糖新生がうまくできずに、低血糖になりやすいのです。

 

低血糖発作は、血糖値が上がらず、交感神経が高ぶり、頭痛やふらつき、動悸や冷や汗、手足の震えなどの身体症状が起こるほか、判断力の低下、イライラ、疲労感や倦怠感などの精神症状が起こり得ます。

 

そういった症状が起こるようであれば、無理はせず、タンパク質と脂質を摂ったあとに、糖質を少しだけ摂るなど工夫しながら、糖質摂取量を調整していくとよいでしょう。

 

平山 尚

医療法人奏仁会 理事長

大阪梅田紳士クリニック 院長

 

長谷田 文孝

大阪梅田健美クリニック 院長

南星クリニック 副院長

 

 

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※本記事は、平山尚氏と長谷田文孝氏の共著『本気で痩せたい人のためのメディカルダイエット』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

本気で痩せたい人のための メディカルダイエット

本気で痩せたい人のための メディカルダイエット

平山 尚,長谷田 文孝

幻冬舎メディアコンサルティング

「あんなに食事を我慢したのに痩せない」 「エクササイズやヨガ、どれをやっても続かない」 何をしても痩せられず、まだ頑張りが足りないのかも…と自己嫌悪に陥っていませんか? ダイエット専門クリニックの医師が「あ…

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