恐ろしい…「低血糖発作」が引き起こす身体症状とは?
なお、ファスティングに限らず食事制限をするうえでは、「ケトン体」をエネルギーとして活用できる状態が望ましいのですが、理想を言えば、ご自身が「空腹を楽しめる」ことがベストだと思います。
しかし、急にそれをやれと言われてもなかなか難しいのが現実ですし、慣れないうちは、厳格な糖質制限をすることによる低血糖発作にも注意が必要です。
血糖は、炭水化物の摂取によって上がりますが、そのほか、肝臓や筋肉でも糖新生といって、糖を作り出し、エネルギーを生み出すことができる仕組みもあります。
ところが、筋肉量が少ない人や、飲酒などで肝機能が低下している人が極端な糖質制限を行うと、糖新生がうまくできずに、低血糖になりやすいのです。
低血糖発作は、血糖値が上がらず、交感神経が高ぶり、頭痛やふらつき、動悸や冷や汗、手足の震えなどの身体症状が起こるほか、判断力の低下、イライラ、疲労感や倦怠感などの精神症状が起こり得ます。
そういった症状が起こるようであれば、無理はせず、タンパク質と脂質を摂ったあとに、糖質を少しだけ摂るなど工夫しながら、糖質摂取量を調整していくとよいでしょう。
平山 尚
医療法人奏仁会 理事長
大阪梅田紳士クリニック 院長
長谷田 文孝
大阪梅田健美クリニック 院長
南星クリニック 副院長
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