年齢を重ねた人の多くが発症する「白内障」。視力の低下に人知れず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回は、白内障手術を多く手掛けてきたベテラン眼科医が、「ものがはっきり見える目」と「白内障の目」の仕組みの違いから、白内障になるとものが見えにくくなる原因について解説します。

白内障の特徴…「水晶体」そのものの性質が変わる

先ほどの「ものがはっきり見える」というプロセスのどこかに異常が起こると、ものが見えにくくなったり、視力が低下したりします。

 

視力の異常で最も多いのは近視です。近視の人が遠くを見るときには、目に入った光が強く曲がり、網膜より手前で焦点を結んでしまいます。そのため、網膜に到達する光は〝ピンボケ”状態になり、遠くがぼんやりとしか見えません。

 

遠視の人はその反対で、近くを見るときに網膜よりも後ろに焦点がきてしまうことで、近くがぼやけて見える状態になります。

 

ほかにも、網膜の異常で視力が下がる病気は多くあります。糖尿病の人は聞いたことがあるかもしれませんが、糖尿病網膜症もその一つです。糖尿病によって目の血管が弱くなり、目の奥で出血することがある病気です。ひどくなると網膜剥離を起こし、視力が下がってしまいます。

 

黄斑変性症も、最近はテレビなどでよく聞くようになっていますね。これは網膜の中でも、いちばん大事な黄斑という部分に異常が起こるもので、視力が低下したり、ものがゆがんで見えたり、視野の中心が欠けたりするようになります。急にみるみる視力が悪くなったとか、ものの見え方がおかしいと気づいたときは、早めに眼科で相談してみてください。

 

さて、白内障のことに話を戻しましょう。

 

「ものが見える」というプロセスのなかで、レンズに当たる水晶体が濁ることによって網膜に届く光が擦りガラスを通したようになり、見えにくくなるのが白内障です。

 

レンズが濁るというと、眼鏡やカメラの硬いレンズの表面が傷ついて曇るようなイメージをもつ人もいるかもしれませんが、それとは少し違います。レンズ(水晶体)そのものの性質が変わってしまうのが、白内障の特徴です。

 

松原令

医療法人社団松原眼科クリニック理事長

 

 

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    ※本記事は、松原令氏の著書『「バラ色の毎日」を叶える 白内障治療』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

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    松原 令

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