年齢を重ねた人の多くが発症する「白内障」。視力の低下に人知れず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、白内障治療はここ十数年で驚くほど進化し、悪くなった目そのものを“治す”ことが可能になりました。今回は、白内障手術を多く手掛けてきたベテラン眼科医が、手術ではどんなことをやるのか、ものがはっきり見えるようになると今後の人生にどんな変化が現れるのかを解説します。

医師が警鐘!コンタクトレンズでよくある目のトラブル

少し話がそれますが、メイクと目の健康ということで知っていただきたいことに、コンタクトレンズの取り扱いがあります。

 

若い頃から近視がある人では、コンタクトレンズを常用している人も多いと思います。最近は老眼が始まった世代向けに、遠近両用コンタクトレンズも出ていますし、1日単位や数週間単位の使い捨てコンタクトレンズも種類が増えており、若い世代から中高年まで幅広い世代の人が使用しています。

 

Aさんの話にもあるように、最近は「目ヂカラ」を強調するためにしっかりとしたアイメイクが流行っています。そうしたなかで、コンタクトレンズのトラブルも増加傾向にあります。

 

トラブルの一つ目は、化粧品によってコンタクトレンズが汚れてしまい、レンズの曇りや見えにくさにつながることです。

 

アイメイクの際に、レンズにマスカラなどが付いてしまう場合もありますが、意外に多いのが、日焼け止めやハンドクリーム、リキッドファンデーションなど、油分を含む化粧品による汚れです。クリームなどを触った手でコンタクトレンズに触れると、油分が付いて取れにくくなり、レンズの曇りの原因になります。

 

コンタクトレンズを使用する人がメイクをするときは、石けんでよく手を洗ってからコンタクトレンズを装着し、そのあとにメイクを始めるといいでしょう。

 

・コンタクトレンズを付けるとき

「石けんで手を洗う→コンタクトレンズを装着→メイク」

 

反対に、メイクを落とすときは、コンタクトレンズを外してからメイクを落とします。マスカラのリムーバーやクレンジング剤が目に入ると、コンタクトレンズの汚染になりますし、レンズの種類によってはクレンジング剤(オイル)でレンズが変形するとの報告もあります。

 

・コンタクトレンズを外すとき

「コンタクトレンズを外す→メイク落とし」

 

コンタクトレンズのトラブルの二つ目は、コンタクトレンズの汚れによって、目に悪影響が及ぶことです。

 

1日使用したコンタクトレンズを外したあとは、洗浄(こすり洗い)・消毒などのレンズのお手入れも忘れずにしてください。最近のコンタクトレンズ洗浄液には「洗浄液に浸けるだけ」など、手軽さを強調したものも増えていますが、1日使用したレンズには目の分泌物や空気中の微粒子などのさまざまな汚れが付いています。こうした物理的な汚れは浸け置きだけではなかなか取れません。

 

お洋服の汚れも、浸け置きだけではすべて落とすことは難しいですよね。浸け置きのほかにこすり洗いもしっかり行い、レンズを清潔に保ちましょう。こうしたお手入れが不十分だと、コンタクトレンズの汚れがさらなる汚れを呼び、やがて目そのものにも悪影響が及びます。

 

例えば、コンタクトレンズのお手入れ不良でよく起こるのが、巨大乳頭性結膜炎です。まぶたの内側の結膜にブツブツができ、目のかゆみや目やにが増大するアレルギー性の疾患です。またレンズの汚れが原因で角膜(黒目の部分)の表面がはがれたようになる角膜上皮びらん、角膜に炎症や傷がつく角膜浸潤、角膜潰瘍などもあります。どちらも重症になると激しい目の痛みや充血が起こり、視力が落ちてしまう場合もあります。

 

いくらメイクで目の外側を飾っても、コンタクトレンズの汚れで目が傷ついたり、充血したりしていると、せっかくのあなたの魅力も半減してしまいます。コンタクトレンズは視力を矯正する「医療機器」ですから、「たかが汚れ」と油断せず、正しい使い方を徹底してほしいと思います。

 

なお、マスカラなどがコンタクトレンズに付着して通常の洗浄では取れないときは、レンズを処方してもらった眼科で相談をしてみてください。

 

松原令

医療法人社団松原眼科クリニック理事長

 

 

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※本記事は、松原令氏の著書『「バラ色の毎日」を叶える 白内障治療』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

「バラ色の毎日」を叶える 白内障治療

「バラ色の毎日」を叶える 白内障治療

松原 令

幻冬舎メディアコンサルティング

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