年齢を重ねれば、目が見えにくくなるのは当たり前…。そんな気持ちで「白内障」を放置すると、人生の楽しみや健康など、多くの大切なものを失いかねません。近年では、白内障の手術技法は著しい進歩を遂げ、安全性・満足度ともに高まっています。白内障手術を多く手掛けてきたベテラン眼科医が最新事情を紹介します。

もし今「災害」に遭ったら、逃げ切れる自信はあるか?

私たちの目というのは、とても重要な感覚器官です。

 

人間の感覚器官のことを、よく「五感」といいます。目の視覚、耳の聴覚、鼻の嗅覚、口の味覚、そして皮膚の触覚の五つです。私たちはこの五感を駆使して、外の世界からさまざまな情報を得ています。

 

では、五感の知覚を割合にすると、それぞれどれくらいだと思いますか?

 

正解は、視覚が圧倒的に多く、83%。次いで聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1%と続きます。つまり人間は、知覚情報の8割以上を目から得ている、ということです。普段は当たり前になっていて気づきませんが、目は生きるうえで大切な情報収集の器官だということが改めてお分かりいただけるかと思います。

 

例えば野生の動物には、「目の悪いライオン」や「近視のトラ」はいません。目が悪ければ、遠くにいる獲物を見つけることができませんから、餌を捕れずに死んでしまいます。動物にとって目がよく見えるか否かは、命を左右する重大事なのです。

 

おそらく人間だって太古の狩猟採集の時代には、目の悪い人は家族や周りの仲間の助けがなければ、かなり生きにくかったはずです。

 

今は幸いなことに、私たち人間は、目が悪いことがすぐさま命に関わるようなことはありません。近視の人でも眼鏡やコンタクトレンズを使用すれば、目の悪さを補うことができます。

 

でも、少し考えてみてください。眼鏡やコンタクトレンズが役立つのは、実は安全で快適な生活環境があってこそなのです。

 

仮に大きな地震が起こったとします。すると棚に入っているものが落ちたり、食器が割れたりして、あたり一面に散乱します。そのときに目の悪い人は、眼鏡が近くになかったり、コンタクトレンズを外していたりするときであれば、足元がよく見えず、安全に避難することができません。

 

災害のあとには、停電や断水が何日も続くことがよくあります。目が悪ければ、遠くに給水車が来ていてもどこに行けばいいか分からず、必要な水の確保も遅れてしまいます。コンタクトレンズだって、そもそも清潔な水が使える環境でなければ装着すらできません。

 

文明社会の現代でも、ひとたび災害などで生活インフラが麻痺したり、途絶えてしまったりするような事態が起これば、目の悪い人は災害弱者になる可能性が高いのです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

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