質問数No.1「目の手術って痛いんですか?」…医師の本音返答

「目の手術って本当に痛くないんですか?」眼科医の佐藤氏いわく、「痛み」は患者からよく尋ねられる質問の1つだという。実際のところ、眼科の手術ではどのような麻酔を使うのか? 麻酔そのものは痛くないのか、どれだけの効果があるのか。普段は聞けない「麻酔」について、年間2000件もの眼科手術を行うスゴ腕ドクター・佐藤香氏に徹底解説してもらった。

NEW!! 【医師限定】オンライン対話型セミナーはこちら

NEW!! 富裕層のための「寄付・遺贈寄付特集」はこちら

手術時、一番怖いのは「痛いのかどうか」だが…

手術を受けるとき、一番不安になるのは「痛み」の問題だと思います。基本的に眼科の手術においては、全身麻酔ではなく、目だけに効く局所麻酔を使います。そのため、意識がはっきりしている中で手術を受けることになるので、痛いかどうかがなおさら気になってしまう人が多いようです。

 

そういった不安を解消できるように、今回は眼科手術で使われる「麻酔」について詳しくお話していきましょう。

 

目薬をさすだけ…即効性に優れた「点眼麻酔」

眼科の麻酔には3つの方法があり、効果の強さが異なります。まず1つめは「点眼麻酔」。名前の通り目薬をさすだけで痛みがなくなるので、優れものです。点眼麻酔のポイントは「即効性」です。点眼した直後から痛みを感じることがなくなるので、目に異物が入ってしまった場合など、点眼したらすぐ目のなかにセッシを入れて取るということも可能です。このように気軽に使うことが可能です。

 

点眼麻酔を使うのは、基本的な白内障手術や、それと同時に行われるiStent(アイステント)など低侵襲緑内障手術、屈折矯正手術であるレーシックや、目の中に屈折矯正のレンズを入れるICL手術などです。

 

傷みを感じることはなくなりますが、ただ目を触られたり、重みを感じたりという感覚が残りますので、この点はご了承ください。

 

とはいえ簡単な手技で済み、即効性もあるので、この点眼麻酔だけでも安心して手術を受けられます。

点眼麻酔に加えて使う「テノン嚢下麻酔」

次に紹介するのは、点眼麻酔よりも強い「テノン嚢(のう)下麻酔」です。

 

使い方から説明しましょう。まず先述の点眼麻酔で目の表面に麻酔をかけます。その後、白目の「結膜」という部分を小さく切開すると、その下に「テノン嚢」という膜があります。このテノン嚢下麻酔は、名前の通りテノン嚢のさらに下に入れるという方法です。

 

結膜を少し切らなくてはいけませんが、切開する前に点眼麻酔をしているので痛むことはありません。麻酔薬が入るときに少し重い感じがする程度です。

 

また点眼麻酔よりも痛みを押さえる効果が強く、持続性も長いという特徴があります。そのため、少し難度の高い白内障手術を行う場合や、低侵襲ではない緑内障手術を行う場合などに使用されることが多い麻酔です。

 

ちょっとした注意点として、結膜を切開すると出血するので、手術後1週間は目の赤みがあったり、ゴロゴロとした違和感が続いたりする可能性があります。

最も効果が強い…目の奥に入れる「球後麻酔」

最後は「球後(きゅうご)麻酔」です。目の奥に入れる麻酔なので、痛みをなくすだけでなく、目の動きを止めることが可能です。点眼麻酔やテノン嚢下麻酔よりも持続性があるため、比較的時間がかかり、繊細な操作を必要とする硝子体手術で使用されることが多い麻酔です。

 

球後麻酔を入れるには2種類のやり方があります。1つめは、皮膚に直接針を刺すことで目の奥に麻酔をかける方法。もう1つは、先述のテノン嚢下麻酔と同様に結膜から入れる「テノン嚢下球後」という方法です。

 

前者は針で皮膚を貫く形になるため、患者さんたちはかなり痛がります。本当に目元の皮膚を刺すので、内出血が起き、手術後は目の周りが腫れ上がったり青くなったりしてしまいます。

 

昔はこの方法しかなかったので致し方ありませんでしたが、現在、私はこの方法を行っていません。現在は後者のテノン嚢下球後という方法を行っています。こちらだと白目を切開してから目の奥に麻酔を入れるので、テノン嚢下麻酔と同様に患者さんが痛みを感じることなく、しっかりと麻酔の効果が現れます。患者さんにとってもメリットがある方法なので、こちらを採用しています。

 

以上のように、眼科手術では3種類の麻酔を使っていて、手術方法や目の状態に合わせて度の麻酔を使うかを選択しています。

 

いずれにせよ、手術中だけでなく麻酔をかけるときも痛みを感じることなく、安全に行える方法です。今後、目の手術を行うことになっても、安心して臨んでいただければ何よりです。

 

※本記事は、アイケアクリニック院長の佐藤香氏の語り下ろしによるものです。

 

【動画/目の「麻酔」は本当に痛くないの?~眼科手術実績年間2千件の医師が回答】

 

佐藤 香

アイケアクリニック 院長

アイケアクリニック銀座院 院長

 

 

↓コチラも読まれています 

年収1500万円前後だが…勤務医が「資産10億円」になれるワケ

 

年収1000万円の独身医師が「不動産に1億円」突っ込んだら…

 

2年で資産10億円…年収1500万円勤務医の「ストイック生活」

 

【医師限定】勤務医のための「はじめての不動産投資」

アイケアクリニック 院長
アイケアクリニック銀座院 院長 

集中力を要する緻密な作業を得意とし、特に最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。
まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。
日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケアー「トータルアイケア」の提供を目指す。
現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌などさまざまなメディアに取り上げられている。

http://cataract.eye-care-clinic.jp/

著者紹介

連載「目の病気予防」から「目の美容」まで!スゴ腕ドクターが徹底解説

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧