起業をしたなら「いつか上場できるくらい、大きな会社にしたい」と多くの経営者が思っていることでしょう。本連載では、IPO・上場支援で数多くの実績をあげている株式会社タスク代表取締役の竹山徹弥氏がIPOの基本や必須事項、会社上場にまつわる裏話など解説していきます。今回は変遷する株式市場に焦点をあてていきます。

世界の主要取引所…株式時価総額は過去最高を記録

2019年に世界の取引所に上場している株式の時価総額は、約8000兆円を超えたといわれています。最も大きかったのはニューヨーク証券取引所(3010兆円)であり、次いでNASDAQ(1100兆円)、日本取引所グループ(570兆円)、上海証券取引所(425兆円)、香港証券取引所(390兆円)、ユーロネクスト(390兆円)、ロンドン証券取引所(380兆円)、深セン証券取引所(250兆円)、カナダのTMXグループ(210兆円)、ボンベイ証券取引所(205兆円)、ドイツ証券取引所(190兆円)となります。

 

ニューヨーク証券取引所の規模はまだまだ世界のトップ(※画像はイメージです/PIXTA)
ニューヨーク証券取引所の規模はまだまだ世界のトップ(※画像はイメージです/PIXTA)

 

日本はトヨタ自動車の20兆円を筆頭に10兆円のドコモや同じく10兆円の三菱UFJファイナンシャル、ソフトバンク、KDDI、JT、ゆうちょ銀行、日本郵政、三井住友フィナンシャル、ファーストリテイリングなど、銀行や通信セクターが多いのが特徴でした。中国は上海証券取引所、香港証券取引所、深セン証券取引所を合計すると1000兆円を超えているのも今の時代の象徴的な事象です。

 

2020年は、新型コロナウイルスの蔓延により世界中で往来が制限されるなど、過去に例を見ない世界的なパンデミックな状況が続いていますが、米国や中国、日本の株式市場は予想を大きく超え、躍進が続いております。その結果、2020年に世界の取引所に上場している株式の時価総額は約1京319兆円と2019年から17%増え過去最高を記録しました。

 

日本の株式市場では、キーエンス・ソニー・任天堂などが時価総額上位に顔を出す一方、金融セクターの銘柄は順位を下げております。一時期停滞した日本の新規上場市場は順調に推移し、2020年12月における新規株式上場は26社、通年では93社と予想されています。パンデミックな状況の影響を受けなかった情報・通信系企業を中心として上場を果たしました。今後、パンデミックに強い企業であることも、投資家心理に少なからず好影響を与えることになると予想されます。

 

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