子どもの成績や授業の理解度を上げたいと考えるのならば、身につけておくべきは「読解力」です。本連載は、IQ200以上の子を複数育てた脳科学学習塾RAKUTO代表の福島美智子氏と、株式会社らくと教務部コンテンツ開発課課長・福島万莉瑛氏の共著『AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」』(実務教育出版)より一部を抜粋、再編集し、一生モノの読解力を身につける方法を解説します。
「読解力」がある子とない子の違いとは?
「読解力」をつけると、「テキストを読んで、まとめる力」「大切な箇所を見つける力」が磨かれるため、効率よく勉強ができるようになります。では、「読解力」がある子とない子では、何が違うのでしょうか。それぞれの特徴を見てみましょう。
【「読解力」のない子の特徴】
・詰め込みで点数を取るしかなくなってしまう
・勉強嫌いになってしまう
・受験で苦労する
・社会に出たときに通用しなくなる
私たち親世代は詰め込み勉強をしてきた人が多いので、「勉強=つらい」ものと思い込んでいます。このタイプの親御さんたちは、つい子どもにもひたすら問題を解かせることで安心してしまいがちです。
身近に、勉強時間は少ないのに優秀だったという人がいませんでしたか?
彼らは本当の意味で「考える力」を持っていた人たちです。そして、その根底には「読解力」があるのです。
詰め込みで勉強していると、学生時代はなんとか乗り切れても、社会では通用しなくなります。相手の言っていることを理解できなかったり、学び方がわからなかったり、本を読んでも力にできなかったり...ということに...。大人になっても、ずっと響いてしまうということですね。
「読解力」があると、テストの点も成績も伸びる!
【「読解力」がある子の特徴】
・教わったことの理解が早い
・テストや受験でのミスが少ない
・本も試験問題も、早く読める
「読解力」があると、テキストを自分で理解して覚えることができます。授業で先生が教
えていることがすぐに理解できるようになります。つまり、学力を早く身につけることが
できるのです。
ほかにも、テストで問題文を正しく読む力がついているので、問題を早く正確に解けるようになります。読みとり間違いも起こしにくいので、ミスも少なくなりますし、要約しながら読むので、本や問題文を読むスピードも早くなります。「読解力」は、すべての勉強の根幹に関わる力なのです。
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脳科学学習塾RAKUTO
代表
20年以上、脳科学・心理学をベースにした児童向け教材開発に携わり、オリジナルの教育メソッドDMSK法を開発。ディスカッション(D)、マッピング(M)、速読(S)、高速リスニング(K)を取り入れた授業で、地頭力、天才脳が育つ子が続出。6年間で9校舎まで育てあげる。「ずっと通いたくなる」「楽しい環境のなかで天才脳が育つ」とクチコミで評判を呼び続け、RAKUTOに通う生徒の継続率は96%。また、平均25%といわれている中学受験の第一志望合格率は90%以上を誇り、麻布、開成、渋谷教育学園渋谷、筑波大学附属、甲陽学院など、超難関校にも合格者を多数輩出している。大人になっても生きるホンモノの才能が開花することも多く、小学2年生で発明工夫展や美術展に入賞した子、小学3年生でIQ200を越えた子、小学4年生で英検2級に合格した子など、幅広い分野で子どもたちの才能の芽を育てている。著書に『最強の子育て』(すばる舎)がある。
著者プロフィール詳細
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連載子どもの可能性を最大限に伸ばす「読解力」の身につけ方
株式会社らくと教務部コンテンツ開発課
課長
慶應義塾大学文学部人文科学科にて、神経心理学を専攻し、卒業。その後、University of Oregon Educational Foundations(オレゴン大学教育学部)にて、小学生向けの教育学や課題解決型学習について専門的に学ぶ。
卒業後、カナダ・バンクーバーにて日本と世界基準の小学生・中学生向け英語指導資格等を取得。日本における英語教育指導のプロフェッショナルとして活躍。現在は、株式会社らくとの英語コンテンツ制作、カリキュラム開発に従事。受験・学習指導により、慶應大学SFC、学習院大学等への合格、開成や筑波大学附属などの生徒の成績アップを実現し、保護者より評価を得ている。自身も、らくと式速読術を身につけ、1冊5〜10分で読破。速読を短期間での英語の習得にも生かし、留学後1年ほどで、ネイティブの倍くらいのスピードで読了できるようになった。執筆、講師としての仕事等にも生かし、高いパフォーマンスを発揮している。
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