日経平均株価、S&P500種指数、MSCI世界株価指数などの「株価指数」は、どれも似ていると感じる人が多いものですが、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 グローバル資産形成研究所によると「それぞれが大きく異なっており、指数の本質を理解すべき」だと述べています。今回は、「株価指数」に関する新しい視点について見ていきましょう。

指数の本質を理解し、どの指数に注目すべきかを考える

前述のように、「民間の指数会社」が算出する「選抜指数」に向けて、株価指数は投資家目線で進化してきたといえます。たとえば、アメリカ企業を代表するS&P500種指数は、民間の指数会社が、アメリカの複数の市場に上場する500社を選抜したものです。世界の企業を代表するMSCI世界株式指数は、民間の指数会社が、世界の複数の市場に上場する約1600社を選抜したものです。


一方、日本で代表的な指数の一つである東証株価指数(TOPIX)は、単独市場に上場する2000社超の全銘柄を対象に算出した指数であるため選抜指数ではないことや、取引所の指数であり民間指数会社の指数ではないことを認識しておく必要があるでしょう。

 

TOPIXのような指数は、対象となる取引所全体の動きを把握するためには有効ですが、投資家が長期でより高い投資リターンを目指すために適しているとはいえないでしょう。日本株においても、今後、より投資家目線の指数がスタンダードになっていく事が望まれます。


今回は、グローバル投資を考える上で重要な株価指数について、深く掘り下げて紹介しました。指数はどれも同じだと考えず、広い視野を持ってそれぞれの指数の本質を理解し、どんな指数に注目すべきかを考えることが大切だと思います。人生100年時代、これからも人生と社会を豊かにするための、新しいお金との付き合い方を学んでいきましょう。

 

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※本記事は、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社のインベスコ グローバル資産形成研究所レポート「100年時代のお金について考える」Vol.13として公開されたものです。

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