我が子に「コミュニケーション能力」を身に付けてほしいと考える保護者は少なくありません。今回は、幼少期からコミュニケーションへの意欲を高める方法について解説します。

なぜ、今「児童発達支援事業」が求められているのか…
>>>>>>>>記事を読む<<<<<<<<

コミュニケーション欲の向上が「ことばの発達」を促す

ことばの発達において、コミュニケーション意欲を高めることは、非常に重要なポイントです。ことばを使用することができるから、コミュニケーションできるのではなく、コミュニケーション意欲の先にことばがある、と考えます。

 

ことばの前におこるコミュニケーション行動にはどんなものがあるでしょう。

 

●アイコンタクト

 

いわゆる目が合う、ということです。

 

最初は焦点の合わなかった赤ちゃんが、次第に大人の顔をじっと見るようになり、大人から笑顔を返すことを繰り返すうちに、赤ちゃんは身近な人の顔を見分け、自ら笑顔を見せるようになります。コミュニケーションの第一歩です。

 

●共同注意

 

指さしや目線を交わすことにより、他者とある対象を共有する行為です。たとえば新しい何かを発見したとき。おもしろそうなものを見つけたとき。こわいものを見たとき。最初は大人が指さした方を見る行為から始まり、自ら対象を指さして、相手に伝えようというコミュニケーション行動へつながっていきます。

 

●見返し行動

 

世界をひろげていく過程で、子どもは探索行動を繰り返していきます。それに伴い、発見や喜びを表現しようと、身近な大人を見返す行動が多く見られるようになります。それは明らかな感情の共有です。自分の感情が揺れ動いたことを、他者に伝えようとしているわけです。

 

このような過程を経ながら、耳から取り入れたことばという音声、目で観察した口の形、相手の表情、そのような様々な情報を適切に処理し、子どもはことばを獲得していくのです。

 

出てくることばだけに気を取られるのではなく、ことば以前のコミュニケーションを豊かにすることに着目し、その方法を工夫していきましょう。

あきらめず、繰り返しによる「パターン遊び」を

子どもの自発的なコミュニケーション行動は、ことばを獲得する前に自然と見られるものです。

 

しかし発達障がいの子どもたちにおいては、環境からの刺激をうまく受け取ることができず、コミュニケーション意欲をうまく発揮できないことがあります。

 

それは、コミュニケーション意欲がないのではなく、まわりからの刺激が強いストレスであるために、適切なやり取りの機会を失っているだけなのではないでしょうか。意欲がないように見えるのは、表面的な姿なのです。

 

注目のセミナー情報

【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力

 

【国内不動産】5月16日(木)開催
東京23区×新築×RC造のデザイナーズマンションで
〈5.5%超の利回り・1億円超の売却益〉を実現
物件開発のプロが伝授する「土地選び」の極意

次ページ自発的なコミュニケーションを促すには
「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

近年増加している「発達障害」の子どもたち。 2007年から2017年の10年の間に、7.87倍にまで増加しています。 メディアによって身近な言葉になりつつも、まだ深く理解を得られたとは言い難く、彼らを取り巻く環境も改善した…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧