盛岡大学短期大学部幼児教育科教授である嶋野重行氏の著書『もしかして発達障害?「気になる子ども」との向き合い方』(幻冬舎MC)によると、出生から2歳頃まで、「触覚」を刺激することが、子どもの発達に好影響を及ぼすのだと言います。その理由について見ていきましょう。

「気になる子ども」の共通項とは?

実習後の学生たちに「気になる子ども」の様子を自由記述で回答してもらいましたが、全体で265もの様子が記述されていました。それを内容面で精査・整理しました。いわゆる似たような内容をカテゴリー化するKJ(ケージェイ)法で分類したのです。

 

その結果、気になる様子として、「行動」(29%)、「集団活動」(13%)、「対人関係」(10%)、「言語」(27%)、「身体」(7%)、「生活」(6%)、「性格」(5%)の7領域、「その他」(3%)でした。これをまとめたのが[図表]です。

 

[図表]自由記述で書かれた「気になる子ども」の様子

 

ここでの領域とは、まとめやすいように便宜上こちらが考えた領域です。こうして気になった様子を自由に記述してもらうと、発達障害の行動特性との類似点を考えることができました。幼稚園の先生方は、このような気になった行動が強くでて周囲を困らせ、指導の仕方やかかわり方がうまくできないと「気になる子ども」と認識してしまうものと思われます。

 

 

※本記事は連載『「気になる子ども」との向き合い方』を再構成したものです。

 

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もしかして発達障害?「気になる子ども」との向き合い方

もしかして発達障害?「気になる子ども」との向き合い方

嶋野 重行

幻冬舎メディアコンサルティング

絶えず動いて落ち着きがない。話すときに視線が合わない。 一見すると、発達障害があるのか、それとも性格や気質の問題なのかわからない「気になる子ども」が、全国の幼稚園や保育園で増えている。 本書では、幼稚園の先生た…

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