子どもの将来のためには、計算や識字、テストの点数やIQなど、測定しやすい能力を高めるべきだという認識の保護者の方は少なくありません。しかし、現代社会で求められるのは、数値で測定しにくい「非認知能力」なのです。「非認識能力」とは、一体どういった能力を指しているのでしょうか。株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が解説します。

なぜ、今「児童発達支援事業」が求められているのか…
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2.目標に向かって努力する力

 

目標のためにがんばる力は「やる気」や「忍耐力」とも呼ばれます。やる気を引き出すためには「内的動機づけ」が非常に重要です。

 

内的動機づけとは、「好き」「やりたい」「成長したい」といった、内側から沸き起こる意欲に動機づけられている状態のことです。

 

子どもがやりたがること、好きなことを尊重しましょう。「好きだからやりたい」「成長したい」という気持ちこそが、目標を達成するためにくじけない継続力や忍耐力を生みます。

日本で、自信が無い若者が増加している

いま日本の若者に注目すべき現象が起きています。

 

日本青少年研究所が日本、アメリカ、中国、韓国の4カ国の中高生を対象に行った調査によると、自分は「ダメな人間と思うか?」の質問に対し「よくあてはまる」と答えた日本の高校生は、1980年は12.9%だったのに対し、2002年30.4%、2011年36.0%と、ほぼ3倍水準にまで大きく増加している結果がでたとのことです。

 

「自分を価値ある人間」と思う「自尊感」の度合いを問う項目については、米中韓の半分以下の水準しかありませんでした。

子どもの自尊心や自己肯定感を高めるためには?

どうすれば子どもの自尊心や自己肯定感を高めることができるのでしょうか?

 

自己肯定間を高めるための「褒め方」とは、どういうものでしょう? 

 

自尊心や自己肯定感は「自分に価値がある」という考えですから、単純に言えば子どもにとにかく「価値のある人間だ」と思わせるようなことを言えばいいと思いますよね。では特に理由はなくても「あなたはすごい!」「あなたは賢い!」「あなたは頭がいい!」「あなたはかわいい!」などと褒めれば、自信のある子どもに育つのでしょうか?

子どもを「ナルシスト」にしない、正しい褒め方

ところが、このような具体的でない褒め方では、根拠なく自分のことが大好きな「ナルシスト」な子どもになってしまいます。

 

なぜなら、理由が無く褒められても自分の何がすごいのか、具体的に感じることができませんし、自分が努力していないことを褒められると、「自分は努力しなくてもすごいんだ」と、それこそ「傲慢な人間」になってしまうかもしれません。

 

ではどのような褒め方がいいのでしょう?


それは、その子の「言動」や「努力したこと」を認め褒めてあげることです。

 

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「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

近年増加している「発達障害」の子どもたち。 2007年から2017年の10年の間に、7.87倍にまで増加しています。 メディアによって身近な言葉になりつつも、まだ深く理解を得られたとは言い難く、彼らを取り巻く環境も改善した…

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