「嘘だったの…」ドケチ親父死去。後妻の要求で知った衝撃金額

子どもを持つ人の再婚は注意が必要だ。というのは、入籍することによって再婚相手に相続権が発生し、もともと相続権を持つ子どもとの間でトラブルになる可能性があるからだ。レスラーさん(仮名)の相続も、再婚がトラブルにつながったケースの1つだ。レスラーさんは、60歳で小料理屋の女将さんと再婚。当初、再婚相手であるおかみさんは相続権を放棄していたが、レスラーさんの死後、自分が持つ相続権を主張し、子どもたちともめることになった。※毎年恒例、幻冬舎ゴールドオンラインの相続特集が開幕! 最新情報から大人気記事のピックアップまで、盛りだくさんでお届けします。

レスラーさんが「あえて嘘をついた」理由は…

レスラーさん一家の相続が危うくなったもう1つの原因は、レスラーさんが相続財産を少なく申告していたことだ。どういう意図で1000万円だと言ったのかはわからない。

 

勘違いしたのかもしれないし、あえて少なく言ったのかもしれない。いずれにしても、契約ごとの間違いや噓は、契約そのものを白紙にする可能性を持つ。そのせいでトラブルが起きたり、大きくなったりするのだ。

 

私個人は、レスラーさんがあえて少なく言ったのではないかと思っている。もともとがケチな性格だから、再婚相手に渡すお金を少なくしたいと思った可能性もあるが、それよりも、本当の金額を伝えることで、再婚相手がお金に目がくらむ可能性を嫌がったのだと思っている。つまり、再婚相手のことが本気で好きだったのだ。

 

そうだとしても、やっぱり噓はダメだ。どんな小細工をしても、どんなに純粋な気持ちがあっても、相続の手続きでは正確な金額を出さなければならない。必ず調べられ、財産の額は明らかになる。ごまかそうとするだけ無駄であり、レスラーさんの息子たちのように、誰かに迷惑をかけることになるのだ。

 

生きていくためにお金は必要だし、大事なものである。しかし、あの世に持っていけるわけではない。

 

亡くなると同時に相続が発生し、すべての財産が次の人の手に渡る。そう考えれば、相続は生涯の稼ぎの総決算であり、人生の締めくくりともいえる。天国や地獄が存在するかどうかはわからないが、噓をついたとしたら地獄行きだ。今頃レスラーさんは、閻魔大王にこっぴどく叱られているかもしれない。酒好きだったレスラーさんだけに、天国で好きなだけ飲んだくれていると思いたい。

税理士法人アイエスティーパートナーズ 代表社員

東京・浅草生まれ。國學院大學経済学部卒業。日本大学大学院・慶應義塾大学大学院修了。又野税務会計事務所勤務を経て、1975年に独立、税理士髙野眞弓事務所を立ち上げ、多種多様な業種・業態の企業の顧問税理士を務める。事業規模拡大に伴い、2016年6月に税理士法人アイエスティーパートナーズを設立。
40年以上にわたり、「税務のアドバイザー」という枠を超えた公私のパートナーとして、多くの経営者の悩みを解決してきた。特に、骨肉の争いに発展しやすい相続税・贈与税等について、一家の思いに寄り添った提案を行い円満相続に導いている。

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髙野 眞弓

幻冬舎メディアコンサルティング

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