不動産投資は「属性の高い人」ほど騙されやすい
ここで言う「属性が高い」とは、たとえば、資産を多く保有しているプロスポーツ選手や医者・一流企業に勤めている人のことです。
これらの人は属性が高く、お金を十分借りられますが、普段忙しく活躍しているので、不動産投資に割ける時間がありません。そのため、物件の現物を確認することがなく、また深く勉強することもなく、営業マンの話とイメージだけで不動産を購入してしまうことも多いようです。
その結果、時間の経過とともに家賃が下落し、空室の拡大に襲われ、赤字に耐えられず破綻する――、そんなケースがあとを絶ちません。
一般人は「高属性の人」を広告塔にしたセミナーに注意
属性が高く高給取りの人であれば、多少の赤字であっても自己資金を投入することで破綻までの時間を稼ぐことができます。貸し出した金融機関としても、最終的に担保物件を差し押さえれば、十分に利益が確保できるという見込みのうえで、破綻することがあり得ることをある程度は予測して貸し出しているのではないでしょうか。何といっても購入額が大きいので、投資がうまく進めば、金融機関も大きな収益を得られます。
ところが、そうした属性の高い高額所得者を集めて、有名人を広告塔に起用したイメージ戦略で物件を販売する不動産販売会社もあります。そのような販売戦略の会社、特に年収の高い人にターゲットを絞ったセミナーなどは要注意です。夢見心地のまま高額の不動産を購入させ、うまくいかなければすべて自己責任と突き放されてしまうからです。
独身女性もターゲットに…1人だけで交渉するのは危険
いまの時代、優秀でコツコツ真面目に働いてきた独身女性のほうが、同年代の独身男性よりよほどお金を持っています。そうした女性も不動産投資においては販売会社のターゲットになりやすいようです。これもうまくいけばいいのですが、投資に失敗するとコツコツ貯めてきた堅実な性格もあってか、傍から見ていると可哀想になってきます。
属性の高い人、コツコツタイプの独身女性、皆同じですが、どんな人も決して1人だけで交渉はしないようにしてください。
★ㅡ高額所得者、預金もそれなりにある人は、安易に契約しがち。ㅡ必ず識者に相談してみることが大切である。
台場式「不動産の闇を切り抜ける」ポイント!
最後に、「不動産の闇に巻き込まれないためのチェックポイント」をまとめておきます。
次ページに挙げた8つのポイントは、私の経験則から言えることです。
この8つのポイントをチェックしておけば、不動産投資はまったく怖くありません。これからの時代も、天変地異でも起こらない限り失敗しないのです。
台場 史貞
不動産投資家