「離婚」をすると決意しても、財産分与や親権でトラブルになるケースは少なくありません。今回は、世田谷用賀法律事務所の代表者、弁護士の水谷江利氏が、「親権」トラブルについて解説していきます。

相手への報復のために、親権や監護権で争うケースも…

親権や監護権をめぐる争いは、子どものためではなく、相手への報復のために起こることが実は少なくありません。

 

子どものことにとどまらず、離婚問題のご相談を受けていると、親権、養育費、財産分与といった法律的な結論にとどまらず、「相手に自分の正当性を認めさせたい」という要求が強くなってくる方は多いです。

 

でも、離婚に向けての話し合いをするなかで、相手が「あなたが正しい、私が悪かった」となることはほとんどありません。夫婦関係の信頼関係はすでに崩れ、関係解消を一方が求める段階なのですから。その話ができるなら、離婚に至らずすむのでしょう。

 

最初はシンプルに「別れさえすればいい」「子どもさえいれればいい」そう考えてご相談に来られても、「相手に~を認めさせたい」「相手に報復をしたい」という希望が強くなっていくと、次第に自分が「何をしたいのか」がわからなくなってしまい、手放せなくなってしまうのでしょう。
    

離婚は、避けられない最後の決断です。

 

「あなたにとって一番大事なのは?」

 

「これからの人生、再スタートを切るためには何が一番必要?」

 

そう、前向きに考えると、自ずと答えは出てくると思います。相手に過去の修正を求めるのではなく、一歩を踏み出せる選択ができるなら、満足がいく結果が得られるのではないでしょうか。

 

 

水谷 江利

世田谷用賀法律事務所 弁護士

 

 

【関連記事】

税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

本連載は、「世田谷用賀法律事務所」掲載の記事を転載・再編集したものです。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録