日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「外食費」。ジャンルごとにみていくと、地域ごとに異なる、人々の行動がみえてきました。

 

まず「日本そば・うどん」。第1位は「香川県高松市」。「愛媛県松山市」「静岡県静岡市」と続きます。香川といえば、名物の讃岐うどん。早くて美味いと、地元の人にも愛されるソウルフードで、納得の順位だといえるのではないでしょうか。

 

出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)
[図表2]県庁所在地別「外食費における日本そば・うどん代」トップ10 出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)

 

「中華そば」の第1位は「山形県山形市」。「新潟県新潟市」「石川県金沢市」と続きます。ラーメンで有名な札幌は28位、福岡は37位。全国的にも人気の名物ではありますが、地元の人はいうほど食べず、むしろ観光客向け、という側面がみえてきました。

 

出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)
[図表3]県庁所在地別「外食費における中華そば代」トップ10 出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)

 

「寿司」の第1位は「石川県金沢市」。「福井県福井市」「岐阜県岐阜市」「山梨県甲府市」と続きます。海の幸が評判の地域が上位に入るかと思えば、岐阜や山梨など、海のない街も上位にランクインしています。回転寿司チェーン店が増え、日本どこにいても美味しい寿司が食べられるようになった時代を反映しています。

 

出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)
[図表4]県庁所在地別「外食費における寿司代」トップ10 出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)

「和食」「中華」「洋食」…県庁所在地ごとにみていく

外食をする際に「和洋中、どれにする?」などと、ジャンルを絞っていく人も多いのではないでしょうか。外食で「和食」を最も選んでいるのは「佐賀県佐賀市」。「愛知県名古屋市」「岐阜県岐阜市」と続きます。

 

出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)
[図表5]県庁所在地別「外食費における和食代」トップ10 出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)

 

「中華!」と言いがちなのが、「静岡県静岡市」。中華街で有名な「神奈川県横浜市」は第2位。「愛知県名古屋市」と続きます。

 

出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)
[図表6]県庁所在地別「外食費における中華代」トップ10 出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)

 

「洋食」を選ぶのが「北海道札幌市」で、「群馬県前橋市」「三重県津市」と続きます。

 

出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)
[図表7]県庁所在地別「外食費における洋食代」トップ10 出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)

 

「和食=健康」というイメージが強く、「和食を選ぶことが多い県は、平均寿命も長いのでは」と考えた人も多いのではないでしょうか。そこで外食における和食の支出額と平均寿命を比較すると、相関係数は「0.32」。やや相関関係にあるというレベルで、絶対的なものではないようです。

 

では「ハンバーガー」はどうでしょうか。最もお金をかけているのが「大分県大分市」。「香川県高松市」「岐阜県岐阜市」「熊本県熊本市」「山口県山口市」と続きます。こちらも平均寿命との関係をみていくと、相関係数は「0.19」。ハンバーガーを好むからといって、寿命には影響はないようです。

 

出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)
[図表8]県庁所在地別「外食費におけるハンバーガー代」トップ10 出所:厚生労働省「家計調査」(2019年)

 

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