トレンドに敏感な活動派な埼玉県民ですが、やはり堅実な性格が垣間みられるのが「教育費」で、47都道府県で第2位の31,070円。進学校が集積する「東京都」に隣接するという立地はもちろん、近年、教育熱の高いファミリー層が、東京に隣接する県南部に流入していることもあるでしょう。県内にも多くの名門校があるので、教育への関心が高まることは自然な流れといえます。一方で、将来に向けてしっかりと資産運用をしている堅実性を鑑みると、「子どもの教育にも投資する」という考えが根付いているように思われます(図表9)。
「トレンドに敏感で活動的で社交的、でも堅実で将来をきちんと見据えている」。そんな埼玉県民の姿がみえてきました。こうしてみていくと、「結婚をするのに理想の相手」といえるのではないでしょうか。窮屈になることなく、それでいて堅実に将来を見据える…ともに生きていくには、このうえない相手でしょう。
もちろん、あくまでも統計をみたうえでのことですし、傾向があるというだけで、すべての埼玉県民がそうであるというわけではありません。今回みてきたものは二人以上世帯を対象にしているため、未婚の人の傾向というより既婚の人の傾向と読み取ることもできます。一概に「埼玉の人だから」といえないかもしれません。
さらに付け加えておくと「離婚率」。厚生労働省「人口動態調査」によると、埼玉県は13位で35.8%。微妙なポジションですが、3人に1人は離婚するという事実があります(図表10)。
結婚は、そう簡単にはいかないようです。
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