子どものためを思ってかけている言葉が、子どもの自立の芽を摘んでしまっている恐れがあります。今回は、子どもを「指示待ち人間」にしないために注意すべきポイントを解説します。

なぜ、今「児童発達支援事業」が求められているのか…
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「過保護」にはネガティブなイメージを持ちやすいが…

「過保護」とは子どもを大事にし過ぎる、子どもに対して厳しさに欠けるという状態で、「甘やかし」と同等の意味を持ちます。では子どもは厳しく育てたほうが、強く賢い子に育つのでしょうか?

 

「過保護」は悪い育児の代名詞のようになっていますが、子どもは母親を通して、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していくのです。そのためには自分の欲求がしっかり受けとめられ、愛され保護される必要があります。

 

子どもの欲求に存分に答えてやると、子どもは満ち足りて自立が早まると言われています。よく赤ちゃんがえりといわれますが、それも一時のことで、愛情を感じ甘えさせてもらえると、すぐに以前のように戻っていきます。

 

欲求が長びくんじゃないか、自立が遅れるんじゃないかと思いがちですが、かえって自立が早いのです。「過保護」は自立の芽をしっかり育て土台を作ります。

「過保護」によって自信と信頼感がつき、自立が早まる

児童精神科医の佐々木正美先生は「過保護はちっとも悪くありません」と言い、むしろ子どもの自立が早まると以下の様に説明しています。

 

「過保護といえば、いつまでもおっぱいを飲みたがったり、自分でできるのに着替えさせてもらいたがる子が例としてあげられがちで、親としては、焦ってしまいますよね。

 

ところが子どもは自分の望んでいるいろいろなことを思いどおりにしてもらうと、ある時期にはもう満ちたりて、どんどん自立していくものです」

 

自分が求めることに、親が応えてくれる。そうすると子どもに信頼感と自信がつき、しっかり自立できるのです。

 

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「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

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大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

近年増加している「発達障害」の子どもたち。 2007年から2017年の10年の間に、7.87倍にまで増加しています。 メディアによって身近な言葉になりつつも、まだ深く理解を得られたとは言い難く、彼らを取り巻く環境も改善した…

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