本記事は、2016年1月29日刊行の書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「先祖代々の土地だから!」ならよいのですが

さて、もしもあなたが昔からの地主で、土地というものは存在するだけで価値があると信じていて、先祖代々受け継いできた土地は一片たりとも手放さないという頑なな思想を持っているのであれば、それはそれでかまいません。

 

 

しかし、不動産は資産の一部にすぎないという、ごく普通の合理的で相対的な考えを持てるのであれば、不良資産をいつまでも抱えていることは、自分の財産を徐々に減らしていくことにしかならないと、すぐに気づくはずです。

 

ご先祖様から受け継いだ財産というものは、かたちを変えずにそのままいつまでも保管しておくことが絶対的に正しいわけではありません。財産を受け継いだ人は、自らの才覚によってそれを増やし、また子孫へと伝えていく義務があるのではないでしょうか。

 

そのためには、今や価格下落は免れない不動産というものに、いつまでもこだわり続けるのは、あまり賢い方法とはいえません。

 

全ての不動産を手放す必要はありませんが、財産の割合として50%を超えるような分は、有価証券など別の形で保持しておくほうが財産保全の意味では役に立つのではないでしょうか。

 

もちろん、多少とはいえプラスになっているのだから、どんなに古くても賃貸アパートなどを手放したくないという方もいます。

 

実際に、弊社の周辺の地主さんたちは、あまり不動産を手放したがらず、地価が下がり続けて資産総額が減少していくのを、手をこまねいてじっと見ています。生活費には困っていないから、それでもいいと思っているのでしょうが、筆者には歯がゆくてなりません。

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    本連載は、2016年1月29日刊行の書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    「ワケあり物件」超高値売却法

    「ワケあり物件」超高値売却法

    松本 俊人

    幻冬舎メディアコンサルティング

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