人口減少による空き家・空室問題が深刻化しています。管理不全に陥ったマンションは居住環境の低下や治安の悪化などを引き起こし、賃料や土地価格の下落につながることも…。日本の家に訪れている未曽有の危機。『これからのマンションに必要な50の条件』(幻冬舎MC)にて警鐘されていることとは?

分譲マンションの「絶望格差」…賃貸でも起こる?

分譲マンションの場合、数年経って資産価値が変化した場合の「格差」は切実ですが、賃貸マンションにも「格差」といえる要素があります。

 

例えば「空室が出てもすぐに埋まる」マンションと「そうでない」マンションがあります。マンションで最も重要なのはやはり立地と設備です。マンションの価値を高めるにはさまざまな要素がありますので、本書(『これからのマンションに必要な50の条件』)で詳しく紹介する点をぜひ押さえてください。

 

物件選びをする際に重視する条件は入居者によって当然変わります。入居者の考える予算内の家賃設定で、なるべくコストパフォーマンスの良い物件が選ばれるのが基本ですが、さらにそこに築年数という要素が加わってきます。

 

空室を埋めたいと考える場合、入居者の心をとらえるには家賃設定なのか、あるいは設備の充実なのか、どこかの点で〝埋め合わせ〞をして「空室が埋まるか、埋まらないか」の格差を縮めることが必要になってきます。

 

空室対策に悩むマンションがある一方で、入居待ちが出るほど人気が殺到するマンションもあります。

 

例えば首都圏のある賃貸マンションで「壁紙を無料で選べるサービス」を行ったところ、爆発的に人気が集まり住み続ける期間も長くなったといいます。また別のマンションでは屋上庭園でサツマイモの苗を植えるイベントを実施したり、そのほかにも花火大会をマンション屋上から観賞するイベントを開いたりと、入居者のコミュニティづくりをサポートする、さまざまな試みが好評を博している事例もあります。

 

こうした工夫は必ず入居につながるというわけではありませんが、アイデア次第で「他とは違う魅力」をアピールすることもできる例だといえます。また築年数が経っている場合こそ可能になることもあり、空室リスクに悩む場合でも、入居者へのアピールは考え方次第だといえそうです。

 

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これからのマンションに必要な50の条件

これからのマンションに必要な50の条件

熊澤 茂樹,安井 秀夫

幻冬舎メディアコンサルティング

供給過多により空室リスク・管理不全を回避せよ! マンションの資産価値を高め、数十年先も安定収入を生み出すために知っておくべき50の条件 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、都心部を中心にマンシ…

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