認知症について、数多くの情報、文献が存在しますが、知り合いや肉親が認知症になった際に「ネットに書いてある症状が出ない」というケースは少なくありません。今回は、医療法人翠清会・翠清会梶川病院、介護老人保健施設、地域包括支援センター会長の梶川博氏、医学博士である森惟明氏の共書『改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、認知症の症状に個人差がある理由を解説します。

 

さらに、ライフイベント(人生での出来事)によって周辺症状が現れたり、悪化したりするといわれています。ライフイベントに自分の心がついていけない、これまでと違う生活パターンについていけない、心の支えを失うことが受け入れられない、などがその理由と考えられています。

 

昨今、巷間では「心が折れる」と称しています。自己の受け入れ可能な範囲を越える現象に直面したときです。周辺症状(行動・心理症状)は、その症状が介護負担の障壁となり、患者さん自身のQOL(生活の質:Quality of Life)だけでなく介護者のQOLも低下させます。

 

行動・心理症状は、身体疾患(脳血管障害、感染症、脱水、便秘など)によって悪化することがあるので、かかりつけ医に状態の変化を報告することが大切です。

 

 

 

 

※本記事は連載『改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法』を再構成したものです。

 

 

梶川 博
医療法人翠清会・翠清会梶川病院、介護老人保健施設、地域包括支援センター会長

 

森 惟明
医学博士

 

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改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法

改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法

梶川 博、森 惟明

幻冬舎メディアコンサルティング

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