資産形成初心者向け!「元本保証でインフレに強い国債」を解説

長年コツコツ積み上げた貯金が、インフレで一気に目減り…。悲しいことですが、今の日本では十分考えられるシナリオです。先行き不透明な世の中、株は値下がりが心配ですし、社債だって心もとない状況です。だいたい、超低金利で国債にもうま味はありません…といいたいところですが、元本保証でインフレにも強いタイプの国債があるのをご存じですか? 経済評論家・塚崎公義氏が資産形成初心者に向けて解説します。

医師の方はこちら
無料メルマガ登録はこちら

日本円の運用先として最もリスクが小さいのは…

「国債」は、日本円の運用先として最もリスクが小さい資産です。株式は値下がりリスクがありますし、銀行預金や社債等には倒産リスクがあります。「日本政府が破産する」というリスクもゼロではありませんが、銀行や民間企業よりは安心でしょう。もっとも、筆者はほとんど心配していませんが…。

 

日本政府の破産を心配したところで、できることは限られています。仮に米国債などを買ったとしても、日本国債より倒産リスクは低いかもしれませんが、ドル安円高で損をする「為替リスク」が懸念されます。

 

「だから、老後資金は銀行に預金せずに日本国債を購入しよう!」といいたいところですが、普通の国債は日銀の金融政策によって超低金利となっていますので、到底オススメできません。

 

しかし、世の中には特殊な国債があり、元本が保証されている上にインフレにもある程度強いというものがあります。「個人向け国債/変動金利型10年物」と「物価連動国債」です。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

普通の国債は、発行時点で金利が決定している

普通の国債の場合、発行時点で支払われる金利が決まっています。したがって、インフレになって日銀の金融引き締めが行われ、銀行預金の金利が上昇しても、保有している国債の金利は変わらず、悔しい思いをするかもしれません。

 

しかし「個人向け国債/変動金利型10年物」(以下「変動10」と記します)は、支払われる金利がその時々の長期金利の0.66倍という設計になっており、変動するのです。長期金利の0.66倍というのが、果たして高いのか低いのかは、初心者の方にはわかりにくいと思いますが、少なくとも、現在の超低金利を思えば決して悪くないと筆者は考えています。

 

今後10年間インフレが来なければ、銀行預金の金利も長期金利の0.66倍もほとんどゼロでしょうが、老後資金がインフレで目減りしてしまうわけではないので、それはそれで構わないでしょう。

経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載経済評論家・塚崎公義氏の「人生100年時代」を生きる資産管理・資産形成術

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧