現役勤務医が実践…「開業医並みに稼ぐ」3つの条件とは?

一般に高収入のイメージが強い「医師」ですが、実際のところ裕福な暮らしをしている人は少ないうえに、ベテランになるほど経済的苦境が深まります。このまま勤務医を続けるべきか、開業するべきか…ほとんどの医師が悩む問題です。専門性を活かしつつ、経済的な苦境を回避・脱却する「いいとこどり」な方法はないのでしょうか? 資産形成に成功した現役の勤務医が実体験に基づいて解説。※本連載は、自由気ままな整形外科医氏の著書『医師の経済的自由 豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス』(中外医学社)より一部を抜粋・再編集したものです。

長時間の激務で得る収入は「不安定」という事実

本記事で提唱する医師の経済的自由とは、どのような状況なのかを説明しましょう。本業以外の新しいことに挑戦したり、家族と過ごす時間を大切にする。このようなことは、世間一般ではごく普通に受け入れられているライフスタイルです。しかし、医師の世界では、これらのライフスタイルを実行することは難しいです。

 

ところが、私は病院に勤務する医師にも関わらず、医師としては異例のライフスタイルを送っています。その理由のひとつは、経済的に自由な状況に到達しているからです。経済的自由は、文字通り人生に「自由」をもたらしてくれます。私は、経済的に自由な状況を次のように定義しています。

 

●医師の労働所得がなくても、生活していける複数の収入源を確保している

●その収入源は一過性のものではなく、長期的に安定している

●自分の時間を投入しなくても収入を確保できる

 

医師であるからには、参入障壁の高い医業から収入を得ることが最も効率のよい稼ぎ方です。しかし、医業からの収入はとても安定しているように見えますが、実は大きな落とし穴があります。それは、医師としての労働所得は、自分の時間と引き換えにして得る収入であることです。

 

自分の時間と引き換えに収入を得ることの問題点は、主に2つあります。1つめは、1日は24時間しかないため、それ以上の時間を仕事のために捻出できないことです。つまり、自分の時間と引き換えに収入を得ているため、自分が働ける時間という収入の上限が存在しているのです。

 

2つめは、1つめよりも深刻な問題です。それは、医師として働けなくなると、収入がなくなってしまうことです。若いころは、自分が働けなくなる状況を具体的に想像することができません。しかし、健康を害することは、意外なほど身近に起こってしまうものです。特に40歳以上になると、このことを強く実感します。医師として問題なく働くことができる期間は、せいぜい30〜40年しかありません。この短い期間の間に、子供の教育費から自分たちの老後の蓄えまでをすべて稼ぎ出さなければならないのです。

「経済的に自由な医師」には複数の収入源が必要

一方、医師としての労働所得以外の収入がある場合には状況が大きく変わります。特に長期的に安定していて、自分の時間を投入しなくてもよい収入源を複数確保していると、医師としての労働所得しかない状態と比べて経済的にかなり安定します。では、長期的に安定していて自分の時間をさほど投入する必要のない収入源には、いったいどのようなものがあるのでしょうか? 代表的な収入源は次のようなものです。

 

●賃料収入を得ることのできる不動産

●配当や分配金などのインカムゲインを得ることのできる金融資産

●各種スモールビジネス

●ライセンス料を得ることのできる知的財産権

 

いずれも、短時間のうちに簡単に獲得できるものではありません。しかし、ある程度の年月をかけて努力することで、これらの収入源を獲得できる可能性は高まります。ただし、親から引き継ぐ場合を除いて、これらの複数の収入源を獲得する強い意志がなければ、絶対に実現することはないでしょう。医師と言えども漫然と生活しているだけでは、経済的に自由な状況に到達することは不可能なのです。

 

 

経済的自由という言葉を聞くと、アーリーリタイアを連想する人がいます。しかし、私はアーリーリタイアしてだらだらした人生を過ごそうと言っているわけではありません。むしろ、私が意図することは、リタイアしてのんびり過ごすこととは真逆のことです。自分のやりたいことを後顧の憂いなく取り組むことができる。そういった環境を手に入れることが、私が提唱する経済的に自由な状況です。

 

70歳まで働かなければ完済できない住宅ローンを抱えている。高騰する子供の教育費に悩まされながら、悶々とした日々を過ごしている。そんな自分とは決別してほしいと願っています。単に心の中で願っているだけでは、現状を変えることはできません。実際に行動に移すことでしか、状況を変えることはできないのです。

 

経済的に自由な状況に到達するためには、子供の教育費の扱いがネックとなります。教育費は大きな金額になりがちです。このため、教育費の支払いに耐えうる収入源を確保することが目的となります。経済的に自由な状況に到達するには、過分なライフスタイルをダウンサイジングすることも必要です。多くの医師は知らず知らずのうちに、収入に見合わないライフスタイルを送っているからです。

 

しかし、子供の教育費を極端に削り過ぎることは考えものです。やはり、子供の未来のためにも十分な教育費を確保することが親の責務だと考えます。このためにも、自分が働かなくても安定的なキャッシュフローを確保できる仕組みを構築することが必要です。このような厳しい条件をクリアするためには、1つの収入源だけに頼っていてはいけません。
 

<POINT>

経済的に自由な状況は、

●医師の労働所得がなくても、生活していける複数の収入源を確保している

●その収入源は一過性のものではなく、長期的に安定している

●自分の時間を投入しなくても収入を確保できる

という3つの条件を満たすことではじめて達成できる

 

 

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自由気ままな整形外科医

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医

 

 

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    医学博士
    日本整形外科学会専門医
    日本リウマチ学会専門医 

    (※写真はイメージです/PIXTA)

    1990年 某医科大学、京都大学工学部に現役合格。実学を志向して医学部に進学
    1996年 大学卒業、研修医として勤務を開始
    1997年 父の会社が倒産して生まれ育った生家を失う。まったくゼロからの再出発を余儀なくされた
    2000年 金融資産投資を開始
    2004年 収益マイホームを購入して不動産投資を開始
    2009年 金融資産の時価総額が1億円の大台を突破
    2012年 「整形外科医のブログ」開設
    2013年 銀行融資の残債<金融資産を達成して、実質的に無借金経営となる
    2016年 専門職向けの医療コンサルティング会社を創業

    2012年に開設した「整形外科医のブログ」において、平日は日々の臨床を、週末は資産形成の話題を毎日更新中。

    整形外科医として市中病院の人工関節センターに勤務しながら金融資産投資と不動産投資を実践し、それ以外にも業界第2位の専門職向け医療コンサルティング会社を経営している。

    金融資産投資ではストック型銘柄への超長期逆張り投資を、不動産投資では都市中心部に特化したドミナント戦略を掲げて、実質的無借金で約12億円のポートフォリオを運営している。

    著者紹介

    連載現役勤務医が解説!「経済的に自由な医師」になるための資産形成法

    医師の経済的自由 豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス

    医師の経済的自由 豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス

    自由気ままな整形外科医

    中外医学社

    勤務医を続けつつ資産形成に成功した現役医師が明かす「第3のキャリアパス」とは? 「仕事のやりがいは感じているけれど、責任の重さや激務に比べて給料が少ない」。これは、卒後10年前後になる多くの医師が実感しているこ…

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