経済基盤が安定すると、人は心に余裕を持ち、豊かな人生を送れることを多くの大家を取材して強く感じたという。1万人の大家を取材してきた著者が、サラリーマンの定年後に毎月着実に家賃収入を得ることができる不動産で資産を増やす方法を伝授する。本連載は賃貸不動産オーナー向け経営情報誌「家主と地主」の編集長の永井ゆかり氏の著書『1万人の大家さんの結論!生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門』から一部を抜粋、再編集した原稿です。

不動産投資の先輩たちは貴重な情報源

一方、家主の会や仲間内で行う見学会は、空室が発生したタイミングやリノベーション工事が終わったタイミング、あるいは新築したタイミングで、「参考になるかもしれないのでよかったらどうぞ」という形で行う。住宅メーカーなどが行う見学会と違うのは、その建物の家主がどのような考えで、どれくらいのコストをかけ、賃貸経営をしているのか。建物や設備などのハード面だけでなく、運営方法も含めて何に注力しているのかなどを知ることができることだ。さらに、リノベーションや新築など工事を依頼した会社の対応の良し悪しや、入居募集を担当する不動産会社の反応などを聞くことで、参加した家主たちは自身の賃貸経営に生かすこともできるのだ。

 

まだ不動産を持っていないのに、家主の会に参加するのは気が引けるという人もいるだろう。そ の場合は、ブログやSNSで発信している家主をフォローして、知り合いになるという手もある。

 

「不動産投資 ブログ」や「大家 ブログ」などのキーワードで検索すると、いくつも出てくる。いろいろな人がいるので、全員参考になるというわけではないが、「この人の発信する情報はた めになる」と思う人のブログや投稿を見て、コメントをしてみる。ブログやSNSで発信する人にとって、読んでくれる人の反応はうれしいものだ。頻繁にコメントをくれる人に対しては、好意的に見てくれる傾向がある。

 

コメントを何度かしてみて交流が増えてきたら、聞きたいことについて、質問を投げかけてみるのも手だろう。全員が返答してくれるわけではないが、返答してくれる人もかなりの割合でいる。ただし、その質問内容が、少し勉強すればわかるような内容だと相手にされないこともある。質問内容は吟味しつつ相談してみれば、「今度こんな集まりがあるので来ませんか」などとお誘いがあるかもしれない。ブログをきっかけに、家主仲間を増やしたという人も大勢いるのだ。

 

初心者で、家主仲間を増やすことはハードルが高く感じられるかもしれないが、先輩たちは貴重な情報源であり、彼らの意見を聞くことは学びになる。

 

こうして情報収集のルートを増やしていくと、今度はさまざまな投資手法があって迷ってしまう 人も多い。迷ったときは、自分が収益不動産を購入する目的を明確にすること、そしてその情報が


本当に有効なモノか、怪しいモノかを見極める力が重要になってくる。その2つさえきちんと持っていれば、大きく失敗することはない。

 

永井ゆかり
「家主と地主」編集長

 

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1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門

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永井 ゆかり

プレジデント社

ひと昔は、大家さんというと「不労所得が得られる」と言われた。現在は人口が減少し、空室は増え、入居者の層も多様化し、世の中が複雑化したことで、大家の経営の難易度は確実に上がっている。しかし、やり方さえ間違わなけれ…

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