2年定期と1年定期…同じ金利なら、金はどちらに預けるべきか

「金利」という言葉は知っていても、「長期金利」「短期金利」となると、説明できる人はぐっと少なくなるのではないでしょうか。しかし、投資について学ぶなら、この概念の理解は不可欠であり、長期金利と短期金利の関係性についても知っておく必要があります。元メガバンカーの経済評論家・塚崎公義氏がわかりやすく解説します。

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1年定期の金利が2%、2年定期も2%…どっちが得?

もしも銀行の2年定期と1年定期の金利が同じだったら、どちらに預けるべきでしょうか? そのように聞かれても困ってしまいますね。なぜなら「1年後の1年定期の金利」がわからないからです。

 

とはいえ、いまの銀行預金の金利はほとんどゼロです。「どっちも同じだよ!」と思われるかもしれませんが、そこは少しだけ置いておき、今回は「普通の時代の銀行預金」に思いをはせつつ、金利の考え方について解説したいと思います。

 

さて、改めてお尋ねしたいと思います。

 

1年定期の金利が2%、2年定期の金利も2%だとします。
どちらに預けたほうが得だと思いますか?

 

銀行預金の金利は年率表示なので、2年定期の金利が2%ということは、100円預けると、2年後には104円になって戻ってくる、という意味になります。

 

「1年後には、1年定期の金利が4%に上がっているだろう」と予想している人なら、1年定期に預けるべきですね。100円が1年後に102円に、102円が2年後には106円になりますから。

 

では、1年定期の金利が2%、2年定期の金利が3%だったらどうでしょうか。

 

「1年後には、1年定期の金利が4%に上がっているだろう」と予想している人は、どちらに預けても同じですね。銀行としては、1年定期も2年定期も同じように集めたいと思えば、人々が予想する2年分の1年定期金利の平均を2年定期の金利にすればいいわけです。

 

あい
金利の仕組みを理解することは大切だ(※写真はイメージです/PIXTA)

10年国債の金利は「投資家の予想の平均」である

政府が発行する国債にもいろいろありますが、基本は期間10年で、満期までに支払う金利があらかじめ決まっています。その金利とは、「投資家たちが予想する今後10年間の短期金利の平均」です。

 

投資家としては、

 

●1年国債を購入して、満期に再度1年国債を購入する

●10年国債を購入する

 

という選択肢があるので、今後10年間に予想される1年定期の金利の平均よりも、長期国債の金利のほうが低ければ、長期国債は買わないでしょう。

 

したがって、政府としては投資家たちの予想より低い金利の国債を発行するわけにいきません。その一方で、金利が高ければ売れるでしょうが、無駄に高い金利を払うのはもったいない、ということになります。

 

そこで政府は投資家たちに、予想の平均と同じ金利の長期国債を発行するわけです。これが長期金利の基本です。

経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載経済評論家・塚崎公義氏の「人生100年時代」を生きる資産管理・資産形成術

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