1位の「東京都」と47位の「沖縄県」。貯蓄額の差は、実に1,678万円にもなり、地域差を如実に表しています。
しかし、この結果からは、単に貯蓄額だけでは「年収が多いから貯蓄が多い」のか、それとも「何よりも貯蓄が好き」なのか、はっきりとはしません。そこで、次に年収に対しての貯蓄額がどれほどか、みていきます。
年収に対する貯蓄額で最も順位が高いのが「三重県」。年収に対して2.60倍にあたる貯蓄額を誇ります。続くのが「長野県」で2.39倍。貯蓄額では1位の東京は3位で2.37倍となっています。
トップ10の顔ぶれをみてみると、貯蓄額でもトップ10に入っている自治体が並ぶことから「年収が多い=貯蓄も多い」ということはいえるでしょう。実際に年収と貯蓄額の相関係数を調べてみると「+0.81」。相関があるといえるレベルです。
そのなかでも貯蓄額では12位の「岡山県」は、年収に対して貯蓄額は2.20倍で全体7位。平均よりは貯蓄を好む傾向にあるといえるでしょう。一方、貯蓄額では4位だった「神奈川県」は年収に対しの貯蓄額は2.13倍で全体10位。貯蓄以外に関心を向ける傾向があるといえそうです。
なお家計調査では、都道府県の県庁所在地ごとに調査世帯を抽出していることから、地域の実情とは少々離れていることも考えられます。貯蓄に対する地域の傾向として参考にしてください。
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