経済基盤が安定すると、人は心に余裕を持ち、豊かな人生を送れることを多くの大家を取材して強く感じたという。1万人の大家を取材してきた著者が、サラリーマンの定年後に毎月着実に家賃収入を得ることができる不動産で資産を増やす方法を伝授する。本連載は賃貸不動産オーナー向け経営情報誌「家主と地主」の編集長の永井ゆかり氏の著書『1万人の大家さんの結論!生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門』から一部を抜粋、再編集した原稿です。

「かぼちゃの馬車」高すぎる勉強代の代償

「これは危ない」 

 

そう思った関口さんは、融資を受けたスルガ銀行へ返済条件の見直しを相談したり、知り合いの 不動産会社、弁護士などに、今後の対応について相談した。家賃全額が振り込まれなくなる日も近いのではないか、と戦々恐々としていたが、その不安は的中した。


 
2018年1月、スマートデイズからオーナー向け説明会の案内が届き、出席したところ「オーナー様に家賃を支払うことが困難な状況です」という説明があったのだ。聞けば、サラリーマンや医者などに、シェアハウスを販売し急拡大してきた同社だったが、入居者獲得に苦戦し、全体の入居率はわずか30%台だった。会場内には「なぜ、こんなことになってしまったのか」と、頭を抱えるオーナーの姿が多く見られた。  

 

その後、スマートデイズは倒産。関口さんは管理を別の会社に委託した。家賃は下がってしまったものの、スルガ銀行との交渉でなんとか金利を下げ、元本返済も待ってもらっている状況だ。しかし、運営の今後の見通しは明るくはない。なぜ、こんなシェアハウスを買ってしまったのか――。

 

高すぎる勉強代の代償は大きくのしかかっている。

 

永井ゆかり
「家主と地主」編集長

 

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