日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は「市区町村別に平均所得」をみていきます。

第4位は、関西を代表する高級住宅地を有する市

このように東京が圧倒的なポジションを占めるなか、上位に食い込む自治体があります。

 

第4位に堂々とランクインしているのは、「兵庫県芦屋市」で平均年収704.1万円。神戸市の東隣に位置し、人口はおよそ9万3,000人。いわずと知れた、関西のお金持ちの住む街として有名ですが、特に昭和初期に開発された「六麓荘町」は別格。駅から遠い立地ながらも、お抱え運転手を有する富裕層だけが住む街として知られています。

 

芦屋市出身の人から話を聞くと「家にサウナやシアタールームがあるのは当たり前。庭にバスケットゴールがあるような、広い豪邸に住むお金持ちの友人もいました」とのこと。日本のなかでも、桁外れのお金持ちが住んでいるようです。

 

実際に全就業者の業種をみてみると、最も多いのは「卸売業,小売業」で次に「製造業」となっていますが、その次に多いのがお金持ちの代名詞、医師を含む「医療,福祉」。全国の市区町村でも、東京都「港区」「千代田区」「渋谷区」に次ぐ、第4位に位置するのもうなづけます。

 

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第5位は、日本有数の高級別荘地として知られている町

第5位にランクインしたのが、「長野県軽井沢町」で平均年収は690.5万円。長野県の東端、群馬県との県境に位置し、人口は2万人強ほど。日本でも屈指の高原リゾートであり、高級別荘地として知られています。

 

別荘棟数は1万6,000棟を超えるといわれ、その多くが、深い森のなかに佇む瀟洒な一軒家、というイメージを抱くでしょう。それもそのはず、1区画の敷地面積は1,000m2(300坪)以上、建ぺい率と容積率はともに20%以下、塀などはできるだけ設けないこと、建物は道路から5m、隣地から3m以上を保つ……など、町が別荘建築に関する特別規制を設けているのです。そのため、広々としたラグジュアリーな別荘地としての地位を確かなものにしています。

 

昨今は、長野新幹線の開通などにより、首都圏との交通の便が良好になったこと、教育機関の充実などから、移住や二拠点生活を目的とした流入が増えていました。さらに今年に入ってからのコロナ禍では、都市での感染拡大の懸念、テレワークの普及などで、さらに流入が顕著になっています。

 

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